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雪羽さん (8oflwd90)2023/4/7 23:07 (No.56106)削除
【名前】
Albert・Break(アルバート・ブレイク)


【性別】


【年齢】
不明


【能力】
『風のウワサ…?』
「ねぇ、誰にもナイショだよ……」
「もう聞いた?」
「誰から聞いた?」
「あのウワサ!」
意図的に都市伝説の現象を引き起こす。
生死に直結させることは出来ないが、それに準ずる恐怖を与えることが出来る。
また、都市伝説「こっくりさん」のような、降霊術に当たるものは引き起こせない。
制限は一人につき一つ、同時に発動できるのは3つまで。

『狼少年だって生きている』
5つの嘘を信じ込ませる代償に2つの真実を信じて貰えない。
5つの嘘、2つの真実…と、1度そのセットが終わればまた次のセット…と、繰り返される。
しかし、どの嘘が無条件に信じてもらえるのか、どの真実が無条件に信じて貰えないのかは自分でも分からない。


【目的】
ある意味復讐と言える。白銀の自らのその容姿を、「気味が悪い」と笑い、石を投げ正義ヅラした人間達への。


【容姿】
白銀の髪に、銀眼。糸目寄りで、いつも瞳は薄く開かれている。
表情はほぼ無く、退屈そうにいつも見ている。


【性格】
とにかくまぁ無気力というか無関心というか。目的以外に関しては本当に無関心で返事も「はぁ、」やら「ん……」やらで聞いているのか居ないのか分からないレベル。
たまに饒舌になるが話し切ったあとは疲れたのか直ぐに眠るなりしてしまう。


【備考】
かつては手を取り合い、人間と夢魔は共存できると思っていた。
死を待つのみの、悲しき人物に夢を魅せた。
生きる気力を失った人間に、幸せな夢を魅せた。
いつしか、望まれてやっていたことは人間達から恨まれた。
その恨みは、彼に呪いとなった。
その呪いは、彼を堕とした。


【SV】
「アルバート・ブレイク。年齢なんて忘れたよ…。」
「何が正義だ、何が真実だ。僕の言葉なんて、聞き入れなかったくせに。」
「僕だって、手を取り合えると思ってた。僕だって、拒絶する必要は無いと思ってた。でも、初めに僕を拒絶したのはそっちだ!なぜ、なぜ僕だけが悪になるんだ!答えろ、人間!!」
「ん…………?僕……のこと、呼んだ……?」
「ねぇ、もう聞いた?誰から聞いた?……こんなウワサ。…………なーんて。風のウワサに踊らされる、馬鹿な人間。」
はりねず版男子メーカー様お借りしました
雪羽さん (8oflwd90)2023/4/8 23:29削除
【追記】
霧の夜に、その霧に紛れて人を襲う白い影、という意味で「霧の夢魔」と呼ばれる。
姿を知るものは……居るのだろうか。
返信
返信1
月見さん (8ooa3tph)2023/4/5 01:04 (No.55752)削除
【名前】Jlq(ジェルク)
【性別】不明
【年齢】不明
【協力関係にある支部】イギリス
【能力】
《Fake Soul》
魂取り込む能力。
一つ。取り込んだ魂を残機として使用できる。取り込んだ魂がある限り不死。
二つ。取り込んだ相手に化けることができる。

*1:取り込める対象は、自身が夢に連れ去った者か自身の手で殺害した者。
*2:理性、感情、鏡像自己認知能力を持つ生物から奪える。
*3:夢に誘われた人物で取り込まれた者は一応生きているが、残機として消費されると死因が反映される。

《GGG/Goad Glorious Gift/蠱惑的で愉快な贈り物》
異空間を操る能力。
一つ。行ったことがある場所へならその場所を思い浮かべて、異空間につながる穴を開けば、移動できる。
ある種のバグのような物を利用しているものであり、移動を一度行えば、世界の修正力が働き10ロル使えない。

二つ。異空間に物を収納しておくこともでき、収納した状態のままで保存できる。いつでも取り出し可能。
*1:生き物は入り口と出口を繋げなければ、入れることはできない。
*2:異空間の中に篭ることはできない。
*3:収納できる物の量に限界はない。しかし、多ければ多いほど動きが鈍くなる。

【目的】
奇想天外、摩訶不思議な生活の提供
あるいはそんな日々を生きながらえる

【容姿】
能力により、日々違う身長、違う体重である。
しかし、安全のため、常に背中に腕を回させて手錠を、逃げないように足枷をつけられている。
《通常》
身長130cm、体重不明
不気味な笑みを浮かべた仮面を被っており、顔はわからない。しかし、隙間から暗赤色の瞳がのぞいている。髪もほぼほぼ二股の帽子で見えないが紫水晶色のものが耳元や前髪にチラリと出ている。耳が少し尖っている(いわゆるエルフ耳)。片耳に太陽のピアスをつけている。
納戸色と鶸色を基調としたジェスター風の装束に藍色のマントを身につけている。
マントの内側には星空が描かれている。靴は先がとんがっている柔らかそうなものを着用している。
まさに道化師と言った風貌をしているが、少し高貴な雰囲気が醸し出されている。

【性格】
掴みどころのない性格。ともかく、笑いを絶やさない。実に騒がしい。だからよくうざがられ、不気味がられる。楽しいという感情が一般論とは異なり、グロいことや人が嫌がることを行うのが楽しいと思っている。何かの時間を奪うことが大好き。
知性が欠けていると思われているが、狡猾で、完全に油断させたところを襲う。
とても生き汚い。死ぬことの怖さを理解しており、生存本能がかなり高い。身の危険を知るとすぐに引く。

【備考】
能力のおかげもあり世界中で出没していた。そのため今までに取り込んだ魂は100をゆうに超える。
しかし、度重なる獏との戦闘により、こてんぱんにされ現在は20近くしか残っていない。
最後には獏に自身の有用性を示してなんとか、協力関係を結んで生きながらえている。
反省はしておらず、隙があれば獏の人間を誑かして取り込もう画策している。

好きな物:楽しい事、奪う事
嫌いな物:死ぬ事

手錠や足枷は、一応着用しているものの自身で外せる。
しかし、バレたら痛目に遭うのは確実なので外せないふりをしている。

【SV】
「ワタシ?アナタ?それともオマエ?なはは!!ジェルク!ネーム、イズ、ジェルク!!」
「ふんひゃっひゃ!!くるわ、狂え!!踊りゃな損損!!」
「あは!くへ!にゃはら!!ペイン!!実に享楽!ジェルク、感激なり〜!!」
「なひゃー!!どうか。どうか、どうか、お慈悲をば〜!!」
「くうぇっへーい!!可笑しく、面白く、血みどろに!!」
「にゃは〜!このジェルク、死んでたまるか〜いやひゃっひゃ!!」
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部屋主さん (8o4ipuzm)2023/4/4 21:22 (No.55707)削除
【名前】
Quatre・Raisley(カトル・レイズリー)
※あくまでもこの名は偽名。数年前からこの名を名乗り始めた。

【性別】


【年齢】
416歳

【能力】
<Corpse Synchronization>
 人物の肉体の一部を「器」となる体に埋め込むことで、「魂」を生み、その「器」を新たな体と認識させることにより義体として扱わせることの出来る能力。例えば、彼のように眼球を人工の体に埋め込むことで、その機械の体が実際の体のように動かすことができる。
 自身・他人問わず行うことが出来るが、条件として、
・「魂」となる体の一部が元の肉体から分離していないこと。
・「魂」となる体の一部が外傷・腐敗などにより損傷していないこと。
・元の体の持ち主の生命活動が停止していないこと。
……が存在する。
 これら1つでも欠ければ能力は使用できないが、全て満たしているならば何度でも体を乗り換え、実質的な不死身が実現できる。
 また、この能力によって体を与えられた者は夢魔として生まれ変わる。

<Carrion of Transformation>
 触れた無機物の変形を可能にする能力。捩じ曲げたり出来るが体積を増したりする事は出来ないため、もし継ぎ足したりして巨大化させたりする場合は同じ材料を同時に触れることで結合させることが可能。出来上がった体は上記の能力の「器」として使用したりすることも。

【目的】
 『断罪の夢魔』を名乗っており、実際その名の通りに逮捕されていない犯罪者をターゲットとして名無しに変えているものの、それが正義感などからくる行動かは不明。兎にも角にも、対象を名無しとすることで彼の「断罪」を誰にも邪魔されないようにしていることは間違いない。

【容姿】
 髪はやや毛量の多い白髪。細い垂れ目からは銀色の瞳が見え、常に薄ら笑いを浮かべている。顎には無精髭が生えており、一般的には不潔ながら「人間らしいから」といった理由で気に入っている。左目の傷もまた同様な理由で、別に誰に斬られた訳でも無い。左目が一応ながら彼の「魂」だそうだが……そんなところにわざわざ傷のような跡をつけた挙げ句露出するなんて、寧ろ本当に弱点なのかと疑いたくなってしまう。
 服装は自由に変えているが、最近お気に召しているのは茶色のトレンチコート。中には白いシャツと赤いネクタイを身につけ、上を完全に閉めないのがワンポイント……なのだとか。靴もまた一般的な革製。中々に高級品。一見すると通常の成人男性と何ら変色無い容姿に見えるものの、実際のところは人造人間だそうで、内部はかなり精密だそう。血も出ないため、人間の体でないことは確かなのだが……如何せんコイツは人間のように飲食を平然と行い、味覚も感じているそうだが、これはあくまで「魂として機能してる目玉があるから」らしい。

【性格】
 非常にフランクな口調で外交的。例え自身を襲撃しに来た獏相手でもその態度は変わらず、余裕すら感じてしまう。(人造人間?であるにも関わらず)酒と梨が好物であり、よく公園で酔っ払って眠っている。……が、本当に眠れる訳ではないため、近づけば普通に反応する。眠っているようならあくまでそれはフリなため、何かしようものなら数週間はそのことで揶揄う。非常に友好的であり、広く浅い関係でありながらも人間の友人が多く存在する。夢魔という正体こそ隠していれども、時折友人と飲みに行ったり、酔い潰れた友人の介抱をする様をよく見る。
 が、その一方で自らを「断罪の夢魔」と名乗っており、指名手配犯等の逮捕されていない犯罪者を度々誘拐しては名無しに変えているが、その理由は……「別に、犯罪者じゃなくてもいいんだぜ?」とのこと。

 実際の彼は、ただの快楽殺人犯にすぎないのだ。

 連れ去った人物は自宅地下へと監禁し、拷問の末に殺害。犯罪者に限定して手にかける理由に正義感なんてものはなく、ただただ「その方がお前らも楽だろ?」とのこと。……その動機に思いやりがあるかどうかも不明だが。
彼の本性は友好的である中で非常に狡猾であり、もし先述した友人が犯罪に手を染め、自首を選択しないものならば、自宅に匿うと偽り、他の名無し同様……。
 そこに悪意も善意もなく、ただただ拷問を楽しむ彼ではあるが、唯一「逃がした」人物がいる。その人物こそが彼が「カトル・レイズリー」を名乗る理由であり、また彼が(彼自身を除けば)一番最初に能力を使用した人物。その人物に対しての執着心は凄まじく、敢えて逃がしておきながらも「いつか必ず迎えに行く」「次は確実に逃がさない」と語る。

【備考】
 何年も生きており、且つ暴れる犯罪者を相手にすることが何百年もあったためか非常に戦闘には手慣れており、不用意に立ち入ろうものなら返り討ちに遭いかねない(一応、逃がしてはくれるが……)。また、人造人間(?)ということもありながら非常に身体能力も高いため、一般の・ましてや負傷している人間が逃走を図ろうものならまず逃げられない。
 地下は凄惨だが、地上にある階は何ら普通の一軒家と変わりは無い。よっぽど酒が好きなのか酒専用の蔵スペースが存在したり、冷蔵庫に梨の缶詰がいっぱいあったり、やたらと家の中に監視カメラがあること・自室を誰にも入れさせないことを除けば、本当に普通の家。

【SV】
「俺はカトル・レイズリーってんだ。まぁ何だ、気楽にカトルって呼び捨てにしてくれていいんだぜ?」
「……よぉ。まさか、寝たとでも思ったかぁ?ざ~んねん!お前が落書きしようとしてんのも、俺にはお見通しなんだよっ」
「おいおい、お前はちっとハメ外しすぎだ。……ほーらっ、家まで送ってやるから。立て立て~?」
「へぇ、そいつはヤベェことしたな。……で?自首は?……しない?……そうかい。じゃあ……匿ってやろうか?」



「おーい?……おぉ、やぁ~っと起きたじゃねえか!ダチをバラすのは久しぶりでよ、加減は──……んっ?あ~、サツにバラしゃしねーよ!バラすのは、お前の体の方だってな!……なぁおい、笑えよ?今ぐらいしか笑えねぇだろうしよ。」























「嬢ちゃんには、“仮のカラダ”をくれてやる。いつか、体を探しにでも俺のところに戻ってくるんだぞー?」

「……じゃなきゃ、俺が迎えに行くからな。」

「ま、逃げたっていいぜ?俺が怖けりゃ逃げりゃいい。
……どうせ、無駄だけどな」
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団子さん (8o5ebjch)2023/4/3 05:40 (No.55437)削除
【名前】マーリン
【性別】女
【能力】『円卓の話をしてみるか』
召喚魔法。円卓と名のつくだけのなにかを呼ぶだけの簡単な召喚魔法である。今は全部で四つある。同時召喚は不可。

「とある雪の日、円卓、妖精モルガン」
機械仕掛けの二足歩行の可変メカみたいなのを出す。小型ミサイル、機銃、ビーム砲を持ちかつ防御システムは正面方向以外遠距離攻撃を逸らすものではある……のだがビームは一度きりかつ収束率が悪く十秒同じところに当たってやっと相手の骨が解ける程度。全体的に当たれても皮膚が燃えるくらいだ。ミサイルも動きは名前通りだが、威力は手榴弾程度。弾数は六発。機銃は撃ち放題だが口径が小さくレートが高いだけのトミーガンみたいな性能。ただ、全体的に火力が高く防御もあり移動速度も速い為他と比べ3ターン(ロル)で消える。

「滅亡のアンカー、円卓、刻経つ騎士王」
馬を召喚して一緒に来た槍を持ち、騎馬戦を行う。槍は硬く、なにかエネルギーみたいなのが満ちている為威力十分。ただ、普通の騎馬戦の域を出ないので戦闘力は低め。後述の能力と比べ5ターンくらい持つ。

「叛逆の都、円卓、氷機ランスロット」
可愛い、ウルフカット系ロングの色白ランスロットを召喚。移動方法は腰の空気出すやつでホバー移動する。氷の槍を作って直接攻撃したり遠隔攻撃したりする。フツーに4ターンで消える。

「エンジェルダスト、円卓、イスカリオテのユダ」
薔薇で構成された大男を出して、そいつが戦う。武器は双剣だが、再生力が異常であり一回で上半身を消滅させるか同じく4ターン経つかで消える。
イスカリオテのユダは13番目の椅子であり、マーリン自体が呪いを掛けた為座ろうとすると大惨事になるらしい(ガラハットだけは呪いに勝っても座ったようだ)

ちなみに召喚をした後は、召喚したやつが消えてもすぐに再召喚はできない。なので基本は杖に仕込んでいる刀で攻撃する。鞘のパーツも振り回すこともあるため斬撃と打撃の二刀流になることも。
【目的】「円卓を元にした物語を集める」事を目的に、行動をしている。マーリン曰くアーサー王に頼まれたからやっているらしく、あくまで彼の『為政者として失格した自身ができる償い』を探す手伝いをやっているようだ。尚それが人攫いなのはどうかと思うが、マーリン自体の思惑があるのだろう。
【容姿】黒いローブでほとんどを隠しており、そのせいでスリーサイズもなにもわからない。顔は色白髪はプラチナ色のロング、眼は緑だ。また、履いている靴は革靴で、杖は大きめの魔法使いのような杖。上の部分には幾つか細いプリズムの形をした宝石が付いている。
【性格】普通に面倒見のいいお姉さんタイプ。ただ、こう甘えさせるとかではなく普通にお姉さんな感じなので本当に社会人的な女性という印象を受けるだろう。
【備考】アーサー王伝説は、形を変えて今も題材になり様々な世界に広がっている。
世界は五分前に作られたという哲学の前提がある為実際に居たかは定かではないものの、アーサー王に付き色々やってたマーリンは夢魔という現実に今そこにいる。
アーサー王の最後にどうやら伝承と違い見てたらしく、目的の項同様為政者という観点において人以下の振る舞いであったろう自分が残してしまった歴史が空想として集結する事を望み、物語を集め為政者、歴史的に実在し民を苦しめた王の存在を忘れさせるためにマーリンに夢魔としての願いを託したそうだ。
マーリンはそれ以降、円卓を題材にした作品を知り、それを集め、夢中になっている人間を夢の世界に閉じ込め話をさせ続けることでアーサー王という存在を完全なる架空に仕立て上げるために活動中。ただ、最初に円卓についての言及を連れて行かれる前にした場合は用無いので夢の世界に連れて行かないこともある。東京あたりを中心に動いているため、都市伝説として円卓の女という異名がつけられている。

一度きりではあるが戦闘記録がある。
相手は鳩波リカ(日本支部長)であり、4個目の円卓……薔薇の大男を召喚し戦わせたが、鳩波の武器による空気圧弾の掘削がクリーンヒットし上半身を中心とした体の八割が消し飛び即時戦闘不可となった。
【SV】「マーリン、有名な夢魔のマーリンだ。よろしく」
「君は円卓に纏わる話を知っているかな、知っているなら聞かせてくれ」
「アーサー、為政者の君は途轍もなく愚かだったかもしれないが歳の桁が四桁超えても人々に夢は与え続けてるらしい」
「君か、鳩波。あまり会いたくはなかったな」
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チョコさん (8ojibuzx)2023/4/2 14:53 (No.55324)削除
【名前】
しろ(ちゃん)
【名付け親】
おともだちのみんな
【性別】

【年齢】
不明
【能力】
「dislike change like」
猫化
【目的】
おともだちを守るため
恩返しのつもり
【人間型容姿】
イラストどおり、ぱっと見は人間。
包容力と愛情を引き寄せる力を持つ白髪癖っ毛横髪長めスーパーロングヘアに、頭の上に生えている耳をクルリンパで隠すような猫耳クルリンパヘアをしている。透き通る水のような水色の小さなクリクリお目々は、ぱっと見は人間の目だがタペタムがあるため、金色に光る。歯は人間の歯と同じだが、一部(犬歯の代わりに猫のような牙が4本生えている)だけ人間の歯とは違う。鼻は人間の数万倍から数十万倍もの嗅覚があるが、人間の鼻と同じ見た目。眉は生えていなかったのでアイブロウで書いた。頬は常に赤い。身長152cm体重3kg、持ち上げると分かるがすごく軽い、しかし少しも痩せて見えず標準体型に見える。腕と足は子鹿のように細い。白魚のような手は小さくやわらかい、肉球は無いが爪を引っ込めることができる。
スノーホワイト色ボートネックプリンセスラインカフスフリルジゴ長袖ドレス、猫と花の刺繍が入った白フリルコルセットを着用。耳には今は亡き旧友から貰った連なった魚型白銀イヤリングを付けている、分解可能。白色のフェイクファーショールと猫付きチョーカーは最近買ったものらしい。
【猫化容姿】
イラストどおり、本物の猫と同じ見た目。
人間型と同じ、包容力と愛情を引き寄せる力を持つと言われている白い毛並みと透き通る水のような水色の目をしている。耳は大きく、どんな音も聞き逃さない。他の部位は、普通の猫と同じ。
魚が付いたモコモコの首輪を着用。魚型のイヤリングは分解して1個だけ付けている。
【性格】
好きなものはお魚、果物、お絵描き。
嫌いなものはお肉、野菜、勝敗がつくゲーム。
『楽しいことが大好き』で、子どもたちになにか面白いことを知っているかと聞いている。かなりの
『友達思い』、おともだちの為なら命を懸けれる。
『忠実』、一度受けた恩は死んでも返すタイプ。
嫌いな者はずる賢い大人。好きな者は純粋な子ども。
『お話が大好き』で一度話すと止まらない、マシンガントーク。帰りたいと願ったら素直に帰してくれるが、心の底から帰りたいと願わないと帰さない。
『自分の行動が正しい』と思っていて、子供が拒否しても夢の世界へ連れて行ってしまうことがある。
『争いが嫌い』、しかし子ども達の為なら怖がりながらも足を震わせながら戦う。なにか自分に嫌なことがあっても、なんとかなるで済ます
『楽天家』。かなりの
『怖がり』、水が落ちる音でも背筋をゾクッとさせる。
『純粋』、子供がついた嘘ですら見抜けない。行動力が高い、思いついたらすぐに動く。
『粘り強い』、おともだちが奪われたら取り返すまで蛇のようにまとわりつく。
『情報収集力が高い』、子どもたちの人間関係を8割ぐらいなら把握している。
『感受性豊か』、相手が悲しむとまるで自分のことのように悲しむ。
『気さく』、子どもたちから懐かれる。
『人間嫌い』、人間に似た自身の見た目すらも嫌っており、全世界の子どもたちを助けた後は猫として生きていこうと考えている。
【備考】
彼女が見せる夢は『相手の望む世界』
例)相手:虐待少年 夢:親が優しい世界
【SV】
猫化のとき
「にゃ~ん(こんにちは!)」
「にゃっ(こっちおいでよ)」
人間型のとき
「こんにちは!この前助けてもらった猫だよ!」
「どうしたの?今日、元気ないよ
 そっか、そんなことがあったんだね
 おいで、私が○○を守ってあげる、おやすみ」
「なんでなんの罪のない子どもたちが辛い思いをしなくちゃいけないの!?そんなのおかしいよ!」
右 人間型
左 猫化
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代理投稿さん (8o4ipuzm)2023/4/1 22:16 (No.55222)削除
(作者:彗星* さん)

【名前】
クロ

【性別】


【年齢】
14歳

【身長】
154cm

【体重】
36kg

【能力】
<telepathy>テレパシー
 相手の”心„を読むことができる。会話は出来ない。連続で何回も使うと刺すような頭痛に襲われる。使用できる範囲は、自分から半径5m。直径だと10mの範囲。尚、体力の消耗が激しいので、余り使わない。稀に、読みたくないものまで読んでしまうので以外と不便。
<memory>メモリー
 相手の血を飲むことで相手の情報、今までの記憶等が分かる。一滴でも記憶は見れるが、フラッシュのようにしか見えないので記憶をしっかり見るには最低でも血液は10ml必要。いつも特殊な注射器で血液をとっている。

【目的】
自分一人じゃさみしい為、仲間を夢のなかに連れていくこと。

【容姿】
黒いショートの髪に、虚ろな真っ黒な瞳。膝まである黒いマント。顔は青白く死んでいるかの様。

【性格】
基本的、大人しくそこまで喋らない。怒ると無言になるタイプ。結構な寂しがり屋。

【備考】
一人称:僕

【SV】
「はじめまして...あぁ名前?クロだ。よろしく。」「君を夢の世界へ連れてってあげる。痛みも悲しみも苦しみも何もない場所だよ。...さぁ行こう?」「...チッ」
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さん (8oibczah)2023/3/31 20:52 (No.55023)削除
【名前】Verlaine(ヴェルレーヌ)
___曰く、好きな詩人の名前だとか。
【性別】男
【年齢】「あの時代はとても良い物でした。新進気鋭の画家達によるサロンが幾度も行われ、焼き菓子が売られていたあの風車もまだ庶民で賑わう良い店で。それにあのチェコ出身のデザイナーが描いた劇場の女帝たる彼女の権威を示すポスターも芸術といって差し当たり無い作品でしたしそれに引けを取らない彼女の演技もとても目を見張るもので___ええと、何の話をしていたのでしたっけ」
【容姿】身長173cm。首元に届かない艶のある銀色の髪を持っており瞳は閉ざされている為色は不明。白の手袋をはめており、黒色のタートルネックに灰色のコートをを羽織っている。下は黒色のズボンに茶色の革靴。何かを隠す様に、年中変わらずに最低限素肌を晒させない服装をしている。
大きめの紫色の宝石が目に留まるネックレスを首から下げている。またある事情からグリップ部分が銀でコーティングされ縞黒檀で造られた高級な杖を持ち歩いている。
(Picrewより『www』にて作成)
【性格】温厚で誰にも分け隔てなく接する博愛主義をもつ貴人。盲目と称しており杖を使っているがそれでも人や物にぶつかる事が多々ある。ただ物体の距離感はある程度把握出来ているらしく日常生活は左程苦労はしていないそう。常に目を閉ざしている為他者は基本声で判別している。劇と絵画を見る事が趣味でその手の話題になると酷く饒舌になる。
戦闘能力は余り高くは無く、上記の性格から夢魔の中でも比較的無害といっても差し支えない存在でもある。ただ夢魔として人を名無しにする行為に内心罪悪感を抱きつつもそれをしないという結論には至らない。といっても長い時を過ごしていたにも関わらず彼の夢の世界にいる者は余り多くはいないというが。
人の善行を信じていたからこそ、夢魔として人を害するその生態に心苦しさを覚えていた。けれど今は人に対しては憧れと尊敬と、恐怖と悲歎と厭悪と鬱憤と愛憎と___まあそのような複雑な感情を抱いている。
■が嫌い。それはもう、吐き気がする程に。
【能力】『空間把握』
眼を閉じている場合常に発動する能力。人物や物体の形態を像として把握し距離感も認識出来るもの。
一言でいうなら目を閉じている間もサーモグラフィーとX線カメラに似たような事で物が視える力。

『XXX』
不明。彼が瞳を開ける際に使用が出来る能力。彼にとっては最も■■で■■■もの、らしい。
【目的】綺麗なモノを自分の手の届く範囲に永遠に残しておきたい。絶対に何者にも奪われてなるものか。
【備考】___夢魔と人は決して手を取り合う事は出来ない。幾つもの挫折と絶望の末、やっとその結論に辿り着いた。それでも全てが遅すぎた。
故に目を閉ざした。本当は目を潰したかったけれど、悲しい事にそこまでの度胸が無かった。もう二度と、失いたくない。■■■■■も、■■■■■■■■■も、すべて。
【イメージソング】グレイン、Salava
【SV】「ご機嫌よう、私はヴェルレーヌ。そう呼んで下さい。」
「御迷惑をお掛けしてしまい申し訳ないです。何分、目が悪いもので」
「いえ、目を閉じているからこそ理解出来るものもありますよ。」
「劇場も絵画も好きですよ。私には決して真似出来ない素晴らしいものですので。」
「夢魔と人が手を取り合い互いに協力する世界。……素晴らしい理想論でしたよ。私にとっては耳障りの良い言葉にしか聞こえなくなってしまいましたが。」
「___の事は嫌いですよ。誰よりも何よりもね。」



「観客で居るだけでも出来過ぎた奇跡であったのに、あろうことか分相応に舞台に上がろうとするなんて。……総て、私が驕慢であった為。故にこの末路は当然ですよ。」
返信
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白桃さん (8oh0z237)2023/3/30 23:14 (No.54941)削除
【名前】Sitry・Vicecroix(シトリー・ヴィスクロワ)

【性別】女

【年齢】不明。本人も記憶していないけれど、数百年は生きている。

【能力】〈graziAnima/グラツィアニマ〉
自身との"繋がり"を作った者に、自身の何かを押し付ける能力。
繋がりは2種類あり、一つ目は、彼女が生み出した夢の世界にいる者である事。二つ目は、相手からの許可を得、相手との繋がりを産み出した者。
この能力を用いて行える事としては、視界や嗅覚を初めとした五感と言った情報を相手に送り付けたり、純粋に自身の夢魔としての能力である夢の世界への導入を遠隔から起動したり。もっと言えば、自身の傷や肉体の不調、果ては死や能力等の影響による、魂・精神の損傷すらも他人へ押し付ける事が出来る。
基本的に彼女から他人への一方通行であり、また、一度繋がりを作った者に拒否権は無い。


〈psalmgotzE/プサルムゲッツェ〉
常時発動している能力。
その効果は、彼女の声を"認識"した者に安心感と快感を与えるというもの。
その強度も、麻薬の様な依存性が強いレベルではないものの、何事もない時に得られる感覚では無いといった微妙な程度。
しかし、それ故に危険性を感じにくく、能力自体の効果も相俟って彼女に対する警戒心や敵対心を薄まらせる効果が強く、元々敵対心を持たれていない相手には好意的に思われやすくなる。また、戦闘中等の集中が必要な場面において、半強制的にそれを掻き乱す事が可能。

メンタルが非常に弱っている者。何かに縋りたい者にとっては、無償の安心感を確実に得られる事から、依存性を感じる者もいるのかもしれない。

【目的】今現状、生きる事に飽いていない為、死にたくないというもの。
例えば、彼女がその能力を用いずとも死の危険が完全に排除されると思考を巡らせた上で思ったのなら、彼女は夢の世界に送った住人全てを即座にでも返すだろう。
また、彼女がその生に飽きを感じた場合でも同様。
現状、夢の世界に送っている人類は数十人程度。

【容姿】極普通、異形性のない人間型。
身長154cm。体格は細身。
混じり気のない、処女雪の如き純白の髪色。癖っ毛でふわりと跳ねたまま膝裏まで伸ばしている。跳ねたままではあるが、不思議な事に手触りや艶は良い。
澄み渡る様な空色の瞳はツリ目気味。
宗教画もかくやといった、何処か神聖さすら感じる程に端正な容貌。
白磁器のように白く透き通った肌も合わせれば、一種の作品の様にも映るだろうか。

ドーリア式のペプロスの上に、フード付きのローブを羽織り、足には編み上げブーツを履いており、時代感もバラバラな奇怪な格好をしている。
ローブ自体はマントに近い形状の物で、前は開けている。
また、服装に置いての配色は病的な迄の白一色で、他の色は見られない。
自作の一品達である。

【性格】お喋り好きで、よく口が回る。
興味を持った事があれば調べたり実践してみたり、気になる人物が居れば話しかけてみたり。
特に何の矜持もなく、これといった理由もなく、自身の興味や嗜好に沿いしたい事だけをして生きている。
コミュニケーションにおいて意図の相互理解を心掛けている為、説明が必要と判断した際には冗長な語りになる事もしばしば。
平穏を好み、例え問答無用で戦闘を仕掛けられたとしても、まずは対話で何とかしようとする程。
また、争いを生まないため、何か施されたのならば何かを返す事で平衡な状態にする事を心掛けている。
全体的に、そこいらの人間と大差のない様子にも見えるだろう。


ただし。
彼女が考慮するのは最終的には自身の都合のみである。
平気で殺す。平気で騙す。平気で貶める。

そして、当たり前のように死ぬ。


【備考】一人称はボク。二人称はキミ。

普段は様々な事をしている。
釣りや登山、旅行等を初めとしたアウトドアな事から、料理や裁縫、映画鑑賞や読書等インドアな事まで取り敢えず興味を持った事に手を出している。
基本的に定住せず、バイトやギャンブル、売買や物々交換等を行いながら旅をしている為、世界各地で発見する事が出来る。
また、その容姿と能力の組み合わせから信者とも呼べるレベルの人間が発生している事が多々あり、発見が比較的容易でもある。

夢魔の中では非常に弱く、それどころか普通に人間と比較してすらあまり強くない。
具体的に言うと、基本的な戦闘方法が命のストック消費前提の特攻が必須なレベル。
とはいえ、それは相手に勝利する事を望む場合の話。
それなりに生きてはいるので多少の戦闘技術がある為、殺し切るのは難しい。
戦闘時には、周辺の物、或いは持ち歩いているナイフを使用する。

夢の世界に送った人間の扱いに関しては、非常に良い部類。
彼等の望む様な夢を見せているし、彼等がもし終わりを望むのならばその思考活動を終わらせもしている。
まぁ、生きるに飽きるまでの間ではあるのだが。

【SV】「やぁ、こんにちは。今日も良い天気だね。……あぁ、自己紹介が遅れたね。ボクはシトリー・ヴィスクロワ。あまり長い時間ではないかもしれないけれど、よろしくね」

「やぁ、自殺志願者のキミ。覚悟を決め、ようやく飛び降りようとした所に水を差す様で大変申し訳なくはあるのだけれど、一つだけ、ボクの頼み事を聞いてはくれないだろうか?いや、何。大した事じゃあない。キミが本心から死にたいと言うのであればそれ自体に水を差す訳じゃあ無いし、キミに苦労をかけるような内容でもない。少し、ボクの作る夢の世界にいて欲しいんだ。勿論、キミが望むような夢の世界にはして見せよう。キミの望む理想の世界。こうありたい、こうなりたい、こうしたかった。そういった欲求も理想も何もかもが叶う、そんな世界にね。キミがもし、本心から何も望まず、考える事もしたくないと言うのであれば意識を完全に閉ざした夢の世界にだって出来るし、キミにはなんの損も苦しみも与えないことだけは確約するよ。……どうかな?」
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さん (8oh03t81)2023/3/30 22:49 (No.54939)削除
【名前】Alan (アラン)

【性別】男

【年齢】8

【容姿】身長124cm,体重21kg.
さっぱりとした短めの茶髪。瞳も同じく茶色で、くりくりとしたおおきな目をしている。
よくあるヒーローもののシャツと青い短パン、そしてスニーカーといった、いかにも子供らしい服装である。
また、常に怪獣の人形を持っている。と言えど、特撮に出てくるような怪獣とは程遠い、不気味な異形そのものである。

【性格】飾り気の無い、無邪気な性格。人懐っこく、気に入った相手に対しては「おにーちゃん/おねーちゃん」と呼ぶ。
少々身勝手な節があり、相手を振り回すことも多々。

【SV】「僕はアラン!よろしくね!」
「えー、すごーい!おに(おね)ーちゃんてんさいじゃないの⁉︎」
「ママとはぐれちゃった…どうしよう…」
______









とある夢魔が現れた土地にて、人間の頭に植物が生えるという異例の事態が発生した。
そしてその事態はその夢魔が現れた他の土地でも見られた。
約一週間後に、頭に植物を生やした人間は脳が無い状態で死亡した。
この件から、脳を食う植物の種子を振り撒くその夢魔を「媒介者」こと『intermediary』と名付ける。



 






【名前】 intermediary
【容姿】体長:408cm 体重:131kg
全体的な色味は灰色。但し後述の右手は緑、左手は赤となっている。
人との共通点は一定の知能があることのみ。後は人間とはかけ離れた完全なる異形である。
巨大な一つ目。環境の明るさに応じて黒目の大きさが変化する猫のような特性を持つ。
耳元まで避けた巨大な口に歪な尖った歯が生えている。喉には後述の能力が発動するトリガーになる器官がある。
耳はあるが人間のような形ではなく、直径6mmほどの穴が空いているのみである。
首が異様に長く、頭とほぼ同じ長さである。
胸部には二対のエラがあり、これが彼(?)の水中での活動を可能にしている。
右手は巨大な鎌のような、左手はタコのような触手を生やしている。左手に関しては切り落としても15秒ほどで再生する。
背中から8本、植物の蔓のようなものが生えている。長さは特に決まっておらず伸縮し、10cmから5mまで自由に変化する。
脇腹に3対の穴がある。これは気門(昆虫の呼吸器官)であり、彼(?)の呼吸器官である。塞ぐと苦しがる。
昆虫のような6本の足が生えている。この足で走ると最大時速40kmほどのスピードが出る。
【能力】
⦅人化⦆
風貌を人間に変える。性別から年齢まで自由に変えることが可能だがおもに7〜8歳ごろの男子の姿を好んで使うが、場合によって臨機応変に変化する。
⦅人媒花⦆
ζの吐息に含まれる花粉のようなものを吸うことで発動。
人化との両立は不可能。
それは口腔や鼻腔を通して脳に『受粉』し、一週間ほどかけて成長する。
1日目:受粉して数時間ほど経つと、頭に子葉のようなものが生える。この時点で害はなし。
2日目:脳に根を張る。断片的な記憶の喪失などが起こる。
3日目:より深く根を張り、子葉が枯れ、本葉が出始める。記憶障害がより深刻になり、さらに脳から成長に使う養分を吸い取るため、頭痛が起こる。
4日目:記憶がまっさらになる。頭の痛みが増す。
5日目:つぼみが出来る。頭が割れるような痛みに襲われる
6日目:開花する。この時点で母体となる人間は死亡する。 
因みに花はラフレシアとハイビスカスの中間のような見た目。
7日目:花から彼(?)の吐息に含まれるものと同じ花粉を飛ばし、その後花は枯れ母体から剥がれる。
対策としては、おおよそ他の花粉症と同じである。
万が一受粉しても、根を張る前ならば切り落とせば問題ない。根を張ると茎を切り落としても根が残るためどうしようもなくなる。
【目的】無差別。己の快楽の為。
【備考】結論から言うと、アランの本来の姿である。つまりアランの時の仕草や話し方は全て演技ということになる。
知性はあっても理性は欠片もなく、ただ欲望のままに殺戮を行う。
この姿でも喋ることは可能だが、アランの姿の時の可愛らしいこえとは全く違い、不安を煽るような悍ましい声色である。
自分と他の夢魔以外は全員殺戮対象というように考えており、獏に特別な感情を抱いている訳でもない。
拙いですが描きました
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雪羽さん (8oflwd90)2023/3/30 11:07 (No.54852)削除
【名前】
Charlotte(シャルロット)※偽名である


【性別】


【年齢】
「忘れちゃったや♡」
500は少なくとも超えているとの事


【能力】
『事象観測』
名の通り、起こったた事象を「間違うこと無く」観測できる。観測するだけなので書き換えたり変更したりなどは出来ない。ただ、間違わずに見届けるだけ。

『愛憎化』
憎いはずの相手を愛してしまったり、愛しているはずの相手を憎んでしまったり。そのように心を誘導する。愛する心と、憎む心が共にある愛憎へと、どちらかの心を持つものの心を誘う。


【目的】
ただ、単純に。
「暇つぶし」との事。
長く生きすぎて暇になってしまったので割と最近動きだしたようだ。


【容姿】
濃いピンクのふわふわとした髪、薄いピンクの大きな瞳。瞳にはハートが浮かんでいる。
髪型は気分でよく変わるが、基本的にはサイドの1部を結んだ髪型。可愛くてお気に入りらしい。


【性格】
自由で、人の話を聞かない。ゴーイングマイウェイ。人の名前なんて覚えていない。人でなくても覚えているわけが無い。
kawaiiを探している。kawaiiを求めている。
多くの感情が欠落しており、「罪悪感」も無ければ、「憎しみ」も無い。「愛」も、「悲しみ」も。彼女は、「そんなものも分からない私が愛も憎しみも呼んじゃう能力なんて皮肉だねぇ?」なんてほざいている。
それでも、彼女には何も分からない。
だとしても。彼女は、全てを知りたい。この退屈を埋めてくれる気がするから。


【備考】
よく無害を装うが普通に人を襲う。
何しろこれはただの退屈しのぎの暇つぶしだから。


【SV】
「ん?私?シャーロット!気軽に、ロッティって呼んで!」

「あはは!昔ね?私達夢魔の事を『人の言葉を話すだけのバケモノ』って言った人がいるの!うーん、きっと正解!そう思うよね〜」

「皮肉だと思わない?感情の欠落した存在に愛だの憎しみだの操作されるのって。……こういう所がバケモノなんだろうね。」

「うーん、共存できるなら共存したいね?だって、私は感情ってものが知りたいだけだし。それに、私は襲われるから襲い返してるだけだよ。嘘じゃない、本当。」

「えー、だってロッティって可愛いじゃん!だから、私はシャルロットでロッティ!」

「別に?ただ、長く行き過ぎたから暇つぶし。私の、探し物の末の暇つぶし。どうせすぐ壊れるんだから、だったら私の研究に役立ってくれても良くない?……あは、バケモノ?分かりきったこと、今更言わないでくれる?」
五百式立ち絵メーカー様お借りしました
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瀬川さん (8o4zsbww)2023/3/24 23:58 (No.54190)削除
【名前】Raphael・Bertz・Dickhaut / ラファエル・ベルツ・ディックハウト
【性別】男性
【年齢】160〜170くらい(外見は22、23)
【目的】復讐だとも!私の声を奪ったあの忌々しい夢喰い虫どもの(以下略)
【容姿】本人が主張する通り、なかなか美しい容姿の持ち主。 ──ブルーグレーの長髪はサイドテールに束ねられ、どこか涼しげな雰囲気を醸している。片目を隠すように伸びる長い前髪も、実は毎朝セットしているのだとか。爛々と金色に輝く瞳は、緩やかに伏せられた長い睫毛に彩られている。その肌は手触りも良く、色白く、シミひとつなく。顔立ちも文句無しに整って──例えるならばそう、神様が造形したような神秘的な美貌を持つ(※女顔というわけではない)。
背は193cmと非常に高く、スラリと伸びやかに引き締まった体躯はさながらアスリート。実際、バネを踏むように走る様はまるで羚羊だ。
服装はよくよく変わるが、どれも少々時代感が古く、貴族的であるということに変わりはない。主にはブラウス、ケープコート、ドレスシャツや革靴等を好み、色合いは黒〜グレーで統一することが多く見られる。

喉元に酷い火傷がある。

【性格】ラファエル────彼は芸術家だ。さらにいうのならば音楽家であり、限定するならば声楽家である。音楽に真摯であり、己の歌声に自信と誇りを持つが技術を磨くことに余念はなく、同じ音楽の士達を敬愛・尊敬し、教え導こうとする。
常に穏やかであり、心優しく、音楽はあらゆるひとに振る舞われるべきだと信じてやまない。相手が夢魔でも人間でも、音楽を好むというなら彼は武器を下ろし、ではなにか歌おうか、と笑って持ちかける。

しかし、これは以前までの話だ。

ラファエル・ベルツ・ディックハウトは喉を傷付けられた。彼は二度と歌うことができなくなった。

音楽家は声を失った。
ゆえに現在のラファエルを評するのであれば、憎悪と悲嘆に駆られて獏狩りに命を費やす狂人と言わざるを得ない。相手が獏だと知った瞬間に怒りを露わにし、執拗に喉を狙ってくる。
また「美食家」でもあり、なぜか少女しか狙わない。つまり彼の対象は「少女」か「獏の人間」になる。
獏は殺すが少女は夢を見せ、夢の中で幸せに歌おうとしたその瞬間に捕食するのが趣味。良い夢を見て、最高に肥えたそのときを刈り取りたいと本人は語る。それゆえ、少女を必要以上には傷付けず──というかむしろ紳士的。保護し、庇護し、扶養し、夢を見せ、食うだけ。家畜と同じだ。
元々は教師というか、音楽に興味がある者を教え導こうとしていた立場ゆえ、何かに熱心に取り組む若者は心の底から応援しようとする。

【能力】『Crescendo/クレシェンド』
『歌う』ことで発動する能力。歌えば歌うほど自分の身体能力にバフがかかる──とシンプルな効果。だが、最大まで強化すると、一撃で強化ガラスを粉々に砕く・床を踏み抜く・一瞬で10mの距離を詰めるといった所業が可能になり、逃走能力も格段に上がってしまう。 
が、対処法はいろいろ。そもそもコレ、歌わないと発動しない。これに関しては本人が「自分は今歌っているのだ」という強く意識すれば発動するので声が出ていなくても可能だが、逆に気が逸れると効果は消えてしまう。そして「歌」になっていないとならないので、声が途中で切れても能力の発動は不可能。よって、飛び道具で気を逸らす、そもそも本人が「あ、歌えるわけない」と思わせる、激昂させるのもひとつの手段。
また、最大まで強化したとしても、視界から消えながら飛び道具を撃つ、範囲攻撃などで制圧可能。ただしタイマン近距離戦はめっぽう強い。

【備考】一人称は「私」、二人称は「そなた」「君」「そちら」などなど。

少女殺しの美食家。その夢は甘い味がして、憎しみを忘れられると語る。
獏に対する憎悪で気を違えており、少女を求める理由も忘れてしまった。……が、少女が憎いのではなく、確かなにか……なにか約束を──と口籠る。
声楽が専門だが、無論楽器も弾くことが可能。ヴァイオリン、ピアノ、クラリネットが奏でられる。どれも腕前は一級品で、今でも時折弾いている。
その「夢の世界」は古き良き大劇場のステージで、少女たちに思い思いの歌を歌わせる。

能力の使用時は歌えていた時を思い出し、声なき声を絞って歌のような掠れた声を絞る。
ほとんど声が出ないので会話は難しいが、筆談、表情、吐息のような声を紡いで話すことなどは可能。
英語、フランス語、ドイツ語、日本語の筆記が可能。話せるのはドイツ語のみ。

極めて人間に近い夢魔。

【SV】「『私はラファエル・ディックハウト、声楽家だよ。歌うのがとても……とても、好きなんだ。どうぞ、よろしく』」
「『声を出すのは苦手というか……その、声を出すことができなくてね。すまない、筆談で許して欲しい。無礼の詫びはしよう』」
「ァ、あアあアアア────き、さ、ま……ばく、ァ、…………ア"あ"ア"ア!!!こ、ぉす……こ、ろして、やる……!」

「『少女の夢は美しい。なんとしてもこの手に抱き、守らなければ。彼女たちの夢こそ、私の最高の娯楽なんだ。良いかい?夢とは往々にして甘美なものではあるけれど、その中でも少女の夢は絶品だ。彼女たちの夢は未成熟だ、成長途中だ、蛹から孵るその瞬間と同義だ。しかしだからこそ、生まれたての羽のように白く、甘く、私の舌を満たしてくれる──更に言うならば、彼女たちは歌声も良い。高くても低くても良い、少女特有の舌足らずな発音ははちみつのように脳髄に溶ける。口当たりも耳触りも良いものだ……美人薄命が悲しい言葉だとは思わないね、花は散るからこそ美しいんだ。ドライフラワーの味などたかが知れている……花開き、咲き誇り、その至高の芳香を舌に乗せて味わうその時こそ、人生最高の日と見るべきだ。────長々と語ったがね、これが君を食べる理由だよ。    それでは、いただこうか』」
picrew/五百式立ち絵メーカー様
瀬川さん (8o4zsbww)2023/3/29 22:08削除
【イメージCV】田丸篤志
【イメージソング】アンノウン・マザーグース
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返信1
月見さん (8ocpj03u)2023/3/28 23:17 (No.54699)削除
【名前】
Sylph・T・Tyler (シルフ・トネリー・テイラー)

【性別】

【年齢】
不明

【能力】
《Freud/フロイト》
他人の潜在意識及び無意識に干渉する能力。
一つ。彼女は無意識下で観測され、認識される。
つまり他人に絶対に観測されない。いわば透明人間になれる。実態はあるものの、無意識下での接触となるので、ぶつかってもぶつかったことに気づかれない。紙に名前を書いてあったとしても、無意識的に読み飛ばしてしまい、認知できない。いわば、彼女に関するデータは全て彼女の許可がなければ、世界が観測しない、世界に存在しないことになる。
調節は可能で、誰が自身を認識できるか、操作できる。ただし、認識できるようにした人物がこれ以降、認識できないように操作しても、対象が眠らない限りは認識できる。
また、認識できなくなっても、対象の印象に深く残っている(恋、尊敬、恨みetc)場合は存在しない何かに対しての印象が残り、違和感を感じることができる。
*1:これは常時発動している(つまり初対面では認識されない)。
*2:夢魔も同様に認識できない。しかし、無意識を観測できるものに関しては初対面でも認識できるし、そもそもこの能力自体効かない。
*3:この状態で自分が危害を受ける、または、他人に危害を加えることはできない(危害を受けた、与えたことを世界が認識せず、傷つくという事象を発生させないため)。

二つ。認知の上書きができる。
『AさんはAさんである』という認知を『AさんはBさんである』という認知に上書きできる。
よって、成り代わりたい対象を殺害すれば、全体の認知を変えて簡単に成り代わることができる。また物にも有効で、包丁の持ち手と刃の部分の認知を変えて、刃の部分が持ち手であると認知させ、対象を無意識下で傷つけることができる。
*1:ものの認知を変えるには、変えるものに関わる者が眠っていなければならない。
*2:成り代わる際に、成り代わる相手が生きている場合、相手は他人に認識されない。たとえ、成り代わられた者が彼女を殺したら、その者は永遠に認知されない。
*3:あくまでも認知を認知で上書きするだけのもののため、『そこに存在しない』という認知を植え付けることはできない。

《Emotional Contagion/情動感染》
周囲に霧を発生させ、霧を吸い込んだものの感情を操作する能力。
『Aは悪人だから、絶対に捕まえないと!』といった正義感や『Bは私に楽しそうに
に話をしてくれる……つまり、私のことが好きなんだ!』といった恋心を植え付け、煽り、衝動的に行動させることができる。効果は弱く、頬を叩くなどの衝撃が加われば元に戻る。しかし、偽りの感情を抱いたまま元に戻らずに眠ってしまったら、よりその感情が強固になって、一切考えることなく、行動に出るようになる。
*理性的な人物にはより効果が薄く、行動に出るまで心のストッパーがかかる。


【目的】
かけがえのない、最高の物語を作る傀儡の作成

彼女は知っている。
自分の作る物語は何かの模倣で、本物ではない。
しかし、人間は成長に合わせて自分の世界を広げ、素晴らしい本物の物語を描く、と。
それゆえに、彼女は人間が描く物語を……物語を描く人間を欲するのだろう。


【容姿】
身長168cm、体重48kg。
20代のような若々しい見た目をしており、すらっとしている。
先端が紫がかった灰褐色の髪色をしており、フワッとしたショートの癖がある髪を持つ。空色に近い銀色の眼をしており、長いまつ毛が特徴的。
常に含みのある笑みを浮かべており、内心を悟らせないようにしている。

首周りや胸前、袖口にフリルがついた青みがかったトップスを着用しており、赤を基調とした緑のチェック柄のマフラーを背中を通して両腕に緩く巻きつけている。
膝丈よりもやや下で、裾周りがゆったりとした、柔らかい生地の深緑色をしたスカートを着用している。

外出する際は外が藍色、うちが褐色のテレスコープハットを被り、黒を基調としたブーツを着用する。


【性格】
狡猾で、人の心がない。平気で人間を弄び、勘違いさせ、自分の目的の一部に加えようとする。目的のためには手段を選ばない。たとえ恩人であろうと、笑顔で害してみせる。
愛だの恋だの友情だのなんだの……それらは物語の世界にだけで完結しており、現実世界に持ち出してくるのはじつに見当違いだ、という思想の持ち主。ただ、誰よりも愛や恋や友情と言ったものに、憧れている。物語の中にしかないと諦めつつも。
もともと、かなり、感情が表情に出やすかったのだが、笑顔で打ち消しており、凛としている。それは、彼女の辛抱強さからきているのだろう。
知識欲が旺盛で、知らないことをできるだけなくそうと思っている。それゆえに自分より造形が深い人に出会うと競争心が湧き上がる。


【備考】
彼女の見せる夢は全て白昼夢だ。それは彼女の深層意識を操る力から来ているのかも知れないが、真相は分からない。
夢には幻想的な世界が広がっている。霧の大地や本棚の森、砂漠の空に星の海。挙げ句の果てには魔法使いの猫……いかにもトンチキリンで珍妙な世界が展開されている。
しかし、作家としてはネタの宝庫とも言えるだろう。

好きな物:物語、考察、作家、花
嫌いな物:批評家、花の夢魔

過去にトネリコという女性に成り代わって、孤児院を乗っ取ったことがあった。
孤児たちに愛情を植え付け、恋心を抱かせ、物語に執着させた。
そして、みんな夢に連れ去った。
まだ、経験が少なかったためいろいろと手がかりを残してしまったことを後悔している。

【イメソン】
ロウワー


【SV】
「はじめまして。私はシルフ。仲良く物語を語り合おう」
「ふふふ。いい、感性だね。本当に羨ましい」
「……私は君のことを忘れない、絶対に、ね。だから、安心して眠るといい。起きた時には、それは素敵な物語が書けるでしょう」
「好きな物?……花かな。ほら、花は綺麗だし、なにより、誰よりも聞き上手だから、ね」




「トネリコ?へえ、知ってるんだ。……ああ、懐かしいよ。あの人は本当に強くて、優しくて……愚かな人だったな」
【来歴】
シルフは産まれた時、一人だった。
何を成すために生まれてきたのか分からず路頭に迷っていた時、トネリコと名乗る花の夢魔に連れられて、彼女が一人で運営していた孤児院で人間の子と一緒に暮らすようになった。
時が経つうちに、トネリコが語る物語が好きになり、物語を紡ごうと試みるが、見事挫折。
さらに彼女の語る物語は人間が書いたものだと知り、勝手に失望する。
やがて孤児院を利用して【目的】をなそうと画策し、トネリコを殺害して彼女に成り代わり、持てる力全てを用いて全員を夢見る傀儡に仕立て上げた。

「ジョセフ、シャルル、アダム、デイビット……みんな覚えているとも。みんな素敵な私の作家さんだからね」

トネリコの“弱い立場の孤児を育てて自立できるまで面倒を見る”という思想は実に物語じみていてとても嫌いだったが、その思想を成すために夢魔であった自分も例外なく受け入れ、強かに立ち回っていた様子はとても尊敬でき、好みだった。それゆえに、ミドルネームにトネリコの名をもじって組み込んだのだろう。

「花の夢魔ねぇ……みんな夢物語を描くばかりで、馬鹿正直に理想を信じて、現実を忘れっちゃって……ほんと、大っ嫌い」
雑ですが描きました
月見さん (8ocpj03u)2023/3/29 21:56削除
【追記】
孤児院の経験を活かして、今はひっそりと家庭教師をしている。
被害人数は年々増えており、じっくりと感性を一から育てているようだ。
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雪羽さん (8oflwd90)2023/3/31 14:47 (No.54991)削除
【本名】
Lene・Andersen
(レーネ・アンデルセン)

【年齢】
20


【性別】



【夢遊】
悲哀の夢魔による夢遊。
あまり覚醒することはなく、ぼんやりとした様子。
覚醒している間はいつも涙を流している。
覚醒は、月に一度のこともあれば、週に1度の事もある。驚くほど不規則。
眠りにつけば、起きていた時のことを全て忘れてしまう。
何より恐ろしいのは、忘れてしまったことも忘れてしまう。


【容姿】
流れるような金髪に、明るい黄色の瞳。
耳には黄色の花のピアスをして、髪には大きな赤いリボンをしている。
髪はややふわふわとしており、触れてみれば事実柔らかい。


【性格】
the・お嬢様、といった感じ。
優雅に、淑やかに。実際名家の令嬢だったりする。優雅に笑みを浮かべ続けているが、恋に敗れ無理をしているようにも見える。
優雅な笑みに全てを隠す、鉄壁の淑女とも言えよう。彼女は常に微笑みを浮かべている。
彼女はいつだって完璧に淑女である。
完璧な淑女であることを求められた。

故に、この悲哀の夢魔に襲われたこの状況は、救いなのかもしれない。


【備考】
囚われる前のことの大半を覚えているが、想い人と結ばれなかったという事実だけ忘れてしまった。
婚約者がいるが勿論、婚約者の事も覚えていない。何しろ、想い人と結ばれると信じきっているのだから。
そして、囚われた後覚醒している時のことを何一つ思い出すことが出来ない。


【SV】
「私はレーネですわ。」
「どうしても……止まらないんです……何が、悲しいのかも……わからないのに」
「……どうして、でしたっけ。何か、嫌なことが…あったような……。」
「私、とてもお慕いしております方がいらっしゃいますの。……今、どちらにいらっしゃるのでしょう……。」
「……あら、初めまして。私、レーネ・アンデルセンと申しますの。…あら?お会いしたことがあるんですか?…すみません、私……覚えていないのです。」
ななめーかー様お借りしました
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烏丸さん (8oaw6zp9)2023/3/28 14:21 (No.54624)削除
【名前】高柳 夜(タカヤナギ ヨル)

【性別】男性

【年齢】18

【夢遊】享楽の夢魔による夢遊。意思疎通は可能だが、記憶が所々欠けている。一週間に2日程覚醒した時はピアノを弾くような真似か実際に弾いている。曲を弾き終わるとまた眠りに落ちる。それがない場合は普通の人間と同じように過ごして眠る

【容姿】身長は165cm。茶髪を肩まで伸ばし片目は髪によって隠れている。垂れ目の黒色の瞳でぼんやりとした雰囲気を持っているように見えるだろう、夢魔に引きずり込まれる前の学生服を着用していてきっちりとボタンを全て留めている

【性格】興味のある事に関しては目を輝かせて飛びつくが、そうでない事に関しては素っ気ない返事をする事も珍しくない。普通に会話するのは可能だが、地雷を踏まれそうになると遠回しに避けようとする。一度打ち解けると臆病な面はなくなり本来の穏やかな性格が顔を出す

【備考】存在している記録によるとピアニストとして最年少記録を次々に塗り替えていたようだ。だが彼に聞くと素っ気ない返事しか返ってこない。ピアノを目の当たりにするといつものぼんやりとした雰囲気は何処へやら覚醒したように一心不乱にピアノを何曲も弾き続ける。それが終わると疲れたように眠っている一人称僕、二人称君、さん
好きな物エスプレッソ、ピアノを弾く事嫌いな物集中力が途切れる事
大事そうに抱えている楽譜があるみたいだが…?

【SV】「僕?高柳夜。よろしく」「そんな話は興味ないなぁ…違う話題にしてほしい」「うん?え、その話題が来るとは思わなかった、その話の続きを聞かせてもらえると嬉しい」「……その話だけは聞きたくない……嫌な予感がする」
「少年少女メーカー2」様よりお借りしました
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月見さん (8ocpj03u)2023/3/27 22:42 (No.54577)削除
【本名】
David・Crocus(デイビット・クロッカス)

【性別】


【年齢】
16歳


【夢遊】
白昼夢の夢魔による夢遊。
いつまでも、ただボーッと遠くを見て、心ここに在らずといった様子。
事実、目の前で手を振っても眉ひとつ動かさない。
一週間に一度、5時間ほど覚醒する。覚醒すればペンと何か書けるものを手にとって、ぶつぶつと何かを譫言のように呟きながら詩や小文を綴り、終わったらまた眠りに落ちる。もしそれらが近くになかったなら、人間として普段通りの一日を過ごして眠りに落ちる。


【容姿】
身長165cm、体重43kg
クリーム色に近い髪色をしており、膨らんで、ぼさっとしている。緑色の眼をしており、目尻が垂れている。まだ育ちきっておらず、幼い印象を受ける。また、夢に囚われる前に栄養がしっかり取れていなかったのか、肉付きが薄くてヒョロい。しかし、持久力は高い。
きっちりとした服装を常に纏っており、側から見たら作家や学者のように見える。


【性格】
嫌いなことは嫌いとはっきり言える性格。慎重で誰とでも打ち解けることができない。しかし、関わる回数を重ねていけば親しくなれるタイプ。几帳面で時間の計画を秒単位で作り、乱されたら怒る。ある程度親しかったら目を瞑ってはくれるもののなかなかに難儀な性格である。また極度の倹約家でもあり、取引の際はできるところまで値切ろうとする。
目上の人に対しては謙虚でよく相手を持ち上げたりする。
物語を作ることに異常な熱意を抱いている。自分が満足しても数日後にはこれではダメだと言って、棚にしまって新たに綴り始める。夢魔の影響か、ずっと自分の腑に染み渡り、満たし続ける物語を渇望している。


【考察】
存在している記録によると、彼はドイツの孤児院で育てられた。その孤児院は一人のトネリコという女性によって管理されていたようだが、その女性の足取りはいまだに掴めていない。まるで霧のように痕跡が消えている。彼から孤児院のことも含めて聞き出そうと試みたがどうやら覚えていないようで、その欠落を知った彼は悲痛な叫びを上げて一時的に精神が不安定な状況に陥った。ここまでくると、孤児院の存在すら怪しい。
彼は覚醒すると、第一にペンを手に取り、罫紙の空欄を記者も顔負けの早さで埋めていく。少々読みづらいが、内容は物語だ。大切な人と別れるという悲劇的な内容のものが多いが、子供でも読める教訓じみた物語も書くようだ。推測するに、彼の人格形成において、いわゆる物語は多大な影響を与えたようだ。

【備考】
好きな物:絵本、詩、小説、雄大な自然
嫌いな物:批評家、時間にルーズな人
羽根ペンをよく使う。文字で埋まった紙が大量に入った棚の中には万年筆があるが、これを使おうとはしない。「約束があった気がするんだ……とても大切な約束が」

【イメソン】
輪廻転水


【SV】
「……僕はDavid。David・Crocusです。時間が惜しいのでこれで。」
「批評家は嫌いだ。平気に世界を荒らしては、まるで全てを知っているかのように講釈を垂れやがる。何が面白いんだか。」
「どんな夢を見たか?変なことを聞くね、君は。……満点の星空を地べたに寝転がって眺めて、好き勝手に星座を作る夢……だったかな?」
「ああ……この展開は前にもやったな。……なしだ。」
「できました……ついにできましたよ、先生!!僕の物語が………あ、れ?先生って……誰だっけ……?」
ピクルーで作らせていただきました
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白烏さん (8o9grpe8)2023/3/25 16:14 (No.54237)削除
【本名】夜遊 真昼(よあそび まひる)
【性別】女
【年齢】19歳
【身長】159cm
【体重】44kg
【夢遊】意思疎通可能で自分の意思で行動出来る。しかし、夢を見る前の記憶が一切無い。日常と夢はリンクしており日常の夢を見続けている。辛うじて自分の名前を認識している。そして何より、他人の顔を認識出来ない。夢を見ており、尚且つ記憶を失った影響。稀に夢が悪夢に変わり、現実では幻聴を聞いたり幻覚を見たりしている反応をする。(忘却の夢魔の影響)
【容姿】光の反射具合で青っぽく見えるそんなに長くない黒髪、前髪は長く若干目元が隠れて見えづらい。全体的に黒と灰色で構成された服装で、灰色のシャツに青黒いパーカーを着崩して着ている。下は白いラインの入った真っ黒なジャージのズボン。靴は履いておらず、いつも裸足。基本的に痩せ型で、肌も色白。
【性格】基本的にシャイで、初対面相手だと会話を切り出すのが難しい。慣れてくると、普通に会話出来るしなんならちょっと口が悪い。人前では無意識に見栄を張り、大丈夫なふりをする。しかし、人一倍不安を抱え込みやすく、独りが怖いし誰かに愛されていたい。夢を見る前の自分の記憶はなく、漠然と真昼として生きている為、空虚さも感じている。独りで泣いている事もある。最終的に不安とストレスが爆発すると夢現になり、他人に害を成そうとしてしまう。自分が早死したいって本心を拗らせた結果、自分を嫌うやつ、受け入れてくれない奴は死ねばいいのにって思うようになったのが原因。ようするにまともじゃない。
【備考】夢を見るようになってから家に閉じこもり、皆が寝静まる夜に外を徘徊するようになったナナシ。一人暮らしの為家族は居ないし、覚えられてないしでずっと独り。今までナナシとして保護されなかったのは、変わってる人間だけど、意思疎通が出来るし引きこもってるから相手が自分を知らなくても支障は無かったからである。しかし、最近になって貯金が尽きたので、どうにかバイトしなきゃなとか思ってる。ただ、深夜徘徊してる時点でまともじゃないから、獏に見つかったら夢遊のナナシってバレそう。
【SV】
「…じ、自分は、夜遊真昼…です、ハイ…すいません」
「夢?現実?なんの事?」
「以前お会いしましたっけ?」
「ごめんなさい、最近忘れっぽくて」
「和菓子って良いよね。甘ったるいお菓子は嫌いだけど、和菓子の自然な甘さは心を満たしてくれる気がする。」
「夢魔?寝言は寝ていうものでは?」
「いっそ此処が夢の中なら良いのにな」
「何も分からないのが怖い、誰も覚えてないのが怖い、人の目が怖い、生きるのが怖い、死ぬのが怖い、臆病な自分が大嫌い」
「いっそ殺してしまったら楽かな?そしたら誰か私を殺してくれるかな?怖いのも苦しいのも開放してくれるかな…。」
【イメソン】&ab_channel=syudou
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月見さん (8o9t2c5e)2023/3/25 21:58 (No.54281)削除
【名前】
漢洛月(カン ルォユエ)


【性別】


【支部】
中国

【年齢】
74歳

【役職】
支部長


【武器】
1,機関銃 M60
一分間に約600発の弾を打ち出す機関銃。装填数無限(理論上)。出撃する際には5分は打てる程度の弾を持っていく。
*なお、かなりの頻度で弾詰まりを起こす模様。

2,爆弾
紐に火をつけ投げつければ爆発する古き良き爆弾。赤、青、黄、紫、緑の煙を出すものをそれぞれ一つずつ持っている。ふざけているが、火薬がかなり詰め込まれているため馬鹿にできない火力(一般の木造二階建て建築が吹き飛ぶ程度)。
*煙に特に効果はない

3,蛇腹剣
その名の通り蛇腹上の剣。普段は直剣だが地面に強く突き刺したら蛇腹状に変形する。長さは1m〜最大2.5mまで伸びる。
*ブラボの獣肉断ちとかを見て貰えばよりわかりやすいかも。

*普段は2、3を常備している


【容姿】
身長172cm、体重68kg
ばさばさの白髪混じりの比較的長い黒髪を持ち、アジアでは珍しく青に近い色の眼を持っている。若干皺が目立つがまだ、老人というには程遠いだろう。目つきが悪いのもあって第一印象は怖いが、微笑むと打って変わって和やかな一面を見せる。
白と緑を基調とした道士風の装束を纏っており、その上に夏でも変わらず黒色の上着を羽織っている。服を着ているためわかりずらいが、結構筋肉質で引き締まった体つきをしている。
チェーンでメガネを首から垂らしている。


【性格】
とても派手なモノやコトが好きで、つまらないものには価値がない、と言う過激思想を持っている。しかし、TPOは弁える質であり、暴走することはない。ゆえに日々の態度が違い、不気味がられることがある。
衝動の抑えが効いていれば、冷静な判断や正確な道筋を立てて物事を考えることができるが、普段は奇想天外な発想でとにかくどれほど派手にしようかと考えている。
生薬に精通しており、暇な時(スランプ時)は家庭菜園で得た材料を漢方にして売り捌いたり、葉巻を作って嗜んだりしている(なお、そこら辺の資格は有している模様)。
前述から分かるように、辛抱強く、日々のルーティーンを守るといったマメなところがある。しかし、道具の整理が下手で、彼の部屋は常に散らかっている。部屋の引き出しを開ければ資料と紙幣と植物が入り乱れていることだろう。


【備考】
老体からは衰えを知らんという風に、かなり俊敏に動け、力も相当強い。
体術は今なお一流は名乗れるほどのもの。しかし、以前調子に乗って腰をやったため、7割くらいしか出せないでいる。
しっかりとした薬を作るが、どれもマトモに飲めるか怪しいほど苦い。
好きな物:派手なもの、お金、火薬、ハーブティー、葉巻
嫌いな物:酒


【SV】
「儂は漢洛月。中国の支部長じゃ。なぁに、別に気を使わんでも良いぞ。」
「つまらんの〜……実につまらん!もっと派手でなくてはな!!」
「時代遅れのおんぼろ?……わかっとらんな。たとえ性能がよくても、つまらなければ!それはよい武器とは言えぬ!!」
「良薬は口に苦し!別に変なものは入れとらん。安心せよ。」
「ん?なんじゃ、“今日はいつもより落ち着いていますね”?……分別はできておる。口を突っ込むな」
月見さん (8ob49r33)2023/3/26 19:59削除
雑ですが、描きました
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みそ煮さん (8ob3hpar)2023/3/26 19:41 (No.54436)削除
【名前】百咲 逸樹
  モモサキ イツキ


【性別】男性
【年齢】19歳

【支部】日本

【役職】戦闘員


【容姿】
容姿から受ける第一印象は、ちゃらけた愛想の良い若者といった感じ。
眉毛と唇が薄くて鼻も小さい、丸くて平面的な日本人っぽい顔つき。ストレートの黒髪にカラーとパーマをあてて桃色に、瞳はカラコンを入れて空色にしている。
おしゃれ好き。服装は日によってまちまちで、ラフフォーマルかスポーティなファッションを好む。人には決して自慢しないものの、ブランド嗜好が高い。日常的に身につけている衣服やアクセサリーは全て巷で売っている安物だが、デートなどの特別な日には高級感溢れるコーディネートを一生懸命に考えるタイプ。
耳たぶに穴を開ける度胸が無いので、つけているピアスは全てノンホール。
いつも古びたロケットペンダントを首に掛けている。ロケットは蝶番の形が歪んでしまっていて、中身を見ることはできない。


【性格】
快活でお調子者な少年。素直な性格をしており、思ったことが表情や言動に現れやすい。
人当たりが良くて社交的。以前は極度の寂しがり屋だったが1人でいることにも、もう慣れてしまった。加えておめでたいほどに恋愛脳なのが玉に瑕。異性に対しての対話は若干ぎこちなく初々しい。
ある程度の良識と正義感を持ち合わせているが、自制心が弱く欲望のままに流されてしまうこともある。良くも悪くも精神状態を他人に影響されがち。
いじっぱりなので見栄を張ったりボロを隠すための大言壮語が目立つ。人前で大口を叩くものの、実際のところは弱虫、腰抜け、意気地なしと三拍子揃ったダメ人間。
本来は洞察能力に優れていて天性ともいえる第六感の持ち主なのだが、すぐに怖気付いたり欲に溺れたりするせいで、せっかくの長所を台無しにしている。
まだまだ若いので成長の見込みはある。

【武器】
拳銃: S&W M360 SAKURA
小型のリボルバー。装弾数は5発だが、弾倉から弾を全て抜いて懐にしまっている。つまるところ、お飾り。

護身用ナイフ
レザーシースの付いた刃渡12cmほどの標準的・実用的なナイフ。


【備考】
若くして獏に加入した期待のルーキー。
“運動神経抜群で、冷静な判断能力も兼ね備えている。特に近接戦における格闘術がピカイチ。生まれながらの左利きを右利きに直していることから、実質の両利き。故にナイフと拳銃を同時に扱った強力なコンビネーションを繰り出すことができる。”………というのは本人の自己分析。実践経験は皆無であり、どの程度の実力を持っているか今のところは不明。


【SV】
「初めまして!最近、獏に加わったイツキっていいます。新入りだけど、センパイ達に負けないように頑張って働きます!」

「何で獏になったのか、自分でもわからないのさ。………いつの日か胸にぽっかり穴が空いてて、何か大事なモノを無くしてしまった気がしたんだ。獏になったら、それが何かわかるんじゃ無いかって思った。」

「オイ!!!動くなッ!怪しい行動をした瞬間に拳銃の引き金を引くぞッ!」
「ちるめんずメーカー」様よりお借りしました。
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烏丸さん (8oaw6zp9)2023/3/26 16:13 (No.54369)削除
【名前】二条 那月(ニジョウ ナツキ)

【性別】女性

【支部】日本

【役職】戦闘部隊副隊長

【年齢】24

【武器】リボルバー支部から支給された物で威力は高くない
狙撃銃元々所持していた物を改造して威力を高くしている

【容姿】暗めの茶髪は腰にまであり若干垂れ目の黒い瞳、薄い口元は暗い雰囲気を纏っているように見えるだろう、身長は167cmでスーツを動きやすいように改造して着用しているが着痩せする体質。派手なアクセサリーは好まずシンプルなデザインの腕時計のみ腕に身に着けている

【性格】普段は真面目、冷静で優しい性格だが夢魔を目の前にすると一転して復讐しなければ、としか考えられなくなり視野が狭くなるがその分集中力が普段の倍以上になる。頼まれた事は断れないため苦労人の性格を併せ持った一面も

【備考】友人が「名無し」になっているためそうさせた夢魔を探している。もし目の前に現せば即座に殺そうとするだろう
一人称私、二人称○○さん、あなた三人称あなた達

【SV】「私は二条那月と申します。よろしくお願いします」「私にお任せください」「…そうですか、お前があの時の…覚悟しろ化物」
「仄暗い少年少女」様からお借りしました
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さん (8o6i62r3)2023/3/25 17:25 (No.54240)削除
【名前】Elvira・Knorr(エルヴィラ・クノール)
【性別】女
【年齢】25
【支部】ドイツ
【役職】技術班班長
【容姿】身長166cm。背中まで伸びた長い空色の髪を結ばずにそのままおろしている。何時か切りたいと思っているが中々その機会が作れないのが現状。
___そう言えば昔、綺麗な髪だって褒められたっけ。
瞳の色は青色。ピアスやネックレス等はしておらず今後もつける予定は無い。
服装は技術開発を行っている事もあってか白衣を着ていることが多くその下に白のワイシャツと黒のズボン、そして黒のヒールというシンプルなもので余りお洒落には気をつかっていない。
ただ、外出する際はちゃんと服を見繕っている。(同僚にそれらしい服装を押し付けられてるとも言う)
(Picrewの『Feminine Character Creator』にて作成)
【性格】余り女性らしさを感じさせないさっぱりとした性格。女性扱いされるのが少し苦手。獏として活動に精力的で、今まで多くの兵器を作り出したり元々使用されていた武器を改良をして勝算を高めたりと組織にかなり貢献している人物でもある。その頭脳は天才というより努力型で、もたらされた情報を元に有効な手段を見つける策士タイプ。そのため不測の事態に見舞われた時は未だに動揺してしまうためその弱点を理解しつつ、準備を怠らない。出張などで他国の同僚に会う際は不愛想でいる事が多いが、同じ支部の仲間に対しては割と気安く一緒に食事を行ったりする仲ではある。裏方に近い仕事ではあるが自分の仕事に誇りを持っている。兵器を生み出す身としてその責任は自覚しており、それを使う相手への敬意を忘れてはいない。
夢魔に対しては強い嫌悪感を抱いており、組織として夢魔と協力関係を築きたいという考えに理解はしていてもそれを個人としては受け入れずにいる。特に男性の夢魔に対してかなりの苦手意識を持っているが、あくまでも男性の夢魔に対してなので男性恐怖症を抱いている訳では無い。
歌は嫌い。もう二度と歌わないと決めた。
またある程度わきまえてはいるが、かなりのヘビースモーカー。曰く、これを吸えば何時かは歌えなくなるからとか。
【武器】手榴弾、タクティカルペン、ナックルダスター等の暗器
裏方の仕事ではあるが、だからといって戦えない訳では無い。自ら開発した武器の試運転を行っているため武器を扱うという点においては群を抜いている。ただあくまでも技術開発に従事しているため戦闘員程強いという訳では無い。外出する際には上に挙げた暗器を多数持っており、夢魔に遭遇した際には戦うというよりも相手を怯ませて自分が逃げる為として武器を使用している。ただ肉弾戦は普通に強い。
【備考】親の顔を知らない、孤児であった際に1人の夢魔に拾われ大切に育てられた少女。しばらくの間は夢魔と共に生活していたが、ある時獏による襲撃の際に存在が発覚し当時交戦していた獏によって保護された。発見当時は精神が不安定であったが、サポートにより徐々に回復し冷静に自信の状況を判断出来るようになった。自分を保護してくれた獏に深く感謝しておりその恩に報いるために組織へと加入し技術班班長へと駆け上がった秀才。
好きだと言ってくれた。声が綺麗だと言ってくれた。大切にしてくれた。だから私も好きだと思った筈だった。でもそれは違ったんだよ。
結局の所、私はあの人の事を何も知らなかった。自分の置かれた状況を何も理解せずに、ただ傍受していただけだった。それに気づかせてくれた彼らにはとても感謝しているよ。
……そういえば、あの人はどうなったんだろう。きっと死んでしまったかもしれない。でも、もし生きていたら_____。




実際は孤児では無く家族を名無しへと変えられただけ。獏によって育て親たる夢魔が瀕死に追いやられた事で、少女は夢魔の存在を知り、己の現状に気付いた。
こうして籠の中の鳥は空へと羽ばたいた。所有者を見捨てたまま、空高く。
【イメージソング】アイアルの勘違い
【SV】「技術班班長のエルヴィラ・クノール。役職と顔だけ覚えてくれれば結構だ。」
「開発に携わる研究者だから戦えないという訳では無い。試運転ぐらい、此方で済ませられる。」
「ありがとう。君のおかげでまた一歩前進出来たよ」
「夢魔は嫌いだな。…寧ろあんな事をして好きな奴なんているのか普通?」
「業務が滞っている?…私も手伝うから、その代わりに次一杯飲む時は任せたからな。」
「すまない。歌は……もう、無理なんだ。」



「分からないんだ、私の家族が、あの人が私をどう思っていたかも、全部、ぜんぶ」
「何も知らなかったあの頃の方が、しあわせだったのかな」
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部屋主さん (8o4ipuzm)2023/3/23 16:46 (No.54036)削除
【名前】
Eva・Carol
エヴァ・キャロル

【性別】


【役職】
戦闘部隊 隊員

【支部】
アメリカ支部

【武器】
 基本的には、支給されたハンドガン+技術開発班の失敗作を独自で改良したものの組み合わせが多い。後者に関しては日によって持つ武器種が異なるため、これだと明記することができない。

【容姿】
 腰までうねる鈍い光のようなブロンドの長髪と、熟れた林檎のようなくすんだ赤色の瞳が特徴的。目付きは常に冷ややかであり、容姿の美しさ・表情が乏しいこともあってか、「氷像」とも称される時も。当然そこに皮肉の意もあることを理解しているが、それでも溶けることなく、より凍てつきが増していく。
 服装はフォーマル且つ清潔なものを好むため、スーツ一式と手袋を身につけていることが多い。靴もまた一般的な革靴であり、そこまで容姿に対する強い拘りは見受けられない。また、オフの場合でもシャツを着用しているが、本人曰く「私服は必要だと思っておりませんので」とのこと。
 身長は並の女性と比べれば小柄であり、男性隊員に対して見上げるような構図になってしまうことはしばしば。だが首を気にする様子はない。

【性格】
 仏頂面。表情も感情も乏しい、ただ美麗なだけの氷像──まさしくそんな人間。他者に関心が無いため、彼女の言動には欲も優しさも何も無く、ただ現実性・論理性・効率性のみを考慮する。不可能なことで無ければ大抵の指示は聞く少々受動的な人間であり、例え善良な夢魔であれど人類に脅威となる可能性が有りうるならば、相応の理由に納得するまでは躊躇もなく殺害する。かと言って夢魔に恨みがあるわけでもなく、ただ「殺せ」と命令されたからこそ殺すまでのこと。しかし、人類にメリットがあると彼女が判断した場合、何度か口答えはする。
 「不必要」なことは決して他人に話さないため、彼女の個人的な情報を知る者は現時点で誰一人として存在しない。

【備考】
 元は純粋な少女であった彼女だったが、冷徹な両親の元に育てられ、また少女だった彼女を厄介払いするかのように「獏」へと引き渡した。その頃にはエヴァは感情を殆ど殺しきってしまい、命令に従っては夢魔を殺す殺戮兵器とも呼べるような存在になってしまった。ご飯は簡素な弁当などが多く、出動先の地域で購入することもある。一応報酬金で生活は成り立っているものの、使い道が少ないため貯金気味。

【SV】
「エヴァ・キャロル。『獏』日本支部・戦闘部隊の隊員です。」
「栄養素を考慮した上で、この機会に最適な食事を購入しました。手作りのものを持参するよりも、すぐに食べることのできる此方の方が時間の無駄にならないかと。」
「◯◯様、その計画はリスクが高すぎます。より最適な方法を──……叩いても、私は意見を改めません。あくまで人間であり、機械ではありませんから。」
「……氷像。皮肉のつもりでしょうが、それが何だと仰るのですか?」
部屋主さん (8o4ipuzm)2023/3/23 16:50削除
たょ錬成 様より
部屋主さん (8o4ipuzm)2023/3/23 16:57削除
SV1つ目
❌日本支部
⭕アメリカ支部

しれっと移住しないでもろて
返信
返信2
やつさん (8o5je0jy)2023/3/22 22:23 (No.53992)削除
【名前】辻 隼人(ツジ ハヤト)
【性別】男
【支部】日本支部
【役職】戦闘員

【武器】
サブマシンガン・MPX
獏より支給されたアメリカ製の短機関銃 拡張レールにはグリップとフラッシュライトが搭載されている 銃には肩掛け用のスリングが付いており 手から離しても地面に落ちることは無い 弾数30 予備マガジン6本

拳銃・M9A1
獏より支給された拳銃 短機関銃と弾薬を共通したいとの希望でこの拳銃が支給されている
弾数15 予備マガジン2本

太刀
辻の家に代々受け継がれていた太刀 長さは約78.8cm程である かたつきが無いように徹底的に手入れを行っている 近接戦闘ではこの日本刀で戦う

【容姿】髪型は黒髪のショートで戦闘中に髪が視界に入ることが無いようにしている
服装は灰色のコンバットシャツと呼ばれる戦闘服の上に 弾薬ポーチを付けた防弾チョッキを着ている
腰は左脇の方に太刀を差し 鞘の脱落を防止する為に強く締めている 右脇の方には拳銃を入れるホルスターがある
ズボンはコンバットパンツと呼ばれる伸縮性の高い物を着用し 動きに支障が出ないようになっている

【性格】真面目であり義理堅い方である あまりジョークが得意ではなく ジョークをしようとしても滑るか 冗談には聞こえないような物になる 戦闘員であるなしでも常に前衛に立って味方の盾になろうとする傾向が見られる これは彼の性格ゆえなのかそれ以外なのかは定かでは無い 注意深く 特に屋内での索敵には徹底的な索敵をして音を立てずに進むほどである 昇進には興味が無い様子である

【備考】
動体視力は高く 近距離攻撃であれば銃弾のような高速の攻撃以外なら避けられる技量はあるものの 数が多かったり 複数方向から襲われると攻撃を受けやすい
両親は「名無し」となっており 入隊する前は祖父母に育てられていた その祖父母が亡くなった時に託された刀と共に獏へと入隊した
剣術は完全に我流であり 足技も組み込んだ変則的な攻撃をする

【SV】一人称 俺 (私) 二人称 〇〇さん 三人称皆さん
「私は辻 隼人 日本支部所属の戦闘員です よろしく」
「第〇〇班現着 先行し突入する」
「この刀は私の祖父母の祈りが載った刃なんだ そう易々と駄目にしてはいけないからな」
「型を身につけた方がいいと言われるが 俺はこの方がやりやすい方なんだ」

【イメージソング】
抜刀(ikomaiさん)
やつさん (8o5je0jy)2023/3/23 15:22削除
【年齢】24
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返信1
氷雨さん (8o55kw09)2023/3/22 20:48 (No.53977)削除
【名前】麻空 睦月(あさぞら むつき)
【性別】男性
【年齢】25歳
【誕生日】1月9日
【支部】日本
【役職】日本支部/戦闘部隊長
【武器】・スナイパーライフル 獏に入ってから支給された物。遠距離からの攻撃に特化しており、非常に射程が長い。主に戦闘で使用しているのはこれ。
・拳銃 獏に入ってから支給された物。万が一接近された時に護身する用であり、そこまで威力は高くない。
【容姿】髪は男にしては少し長い黒髪で、前髪は目にかかるぐらい。顔はあまり印象的な顔では無いが、少し中性的な、女装が似合いそうな顔。服装は黒に近い紺のストレッチスーツ(セットアップ)で、中に白いワイシャツを着ている。どちらかというと痩せ型だが、標準よりなので痩せすぎでは無い。身長は174cm。ピアスなどの装飾品は一切無し。ピアスを付けない理由は付ける意味が分からないから(おしゃれに興味無し、最低限清潔感があれば良い)。印象の薄めな顔とシンプルな服装が相まってか、存在感が薄いと言われる事が多い。
【性格】大人しく、控えめな性格。大切な物も人も無くて生きる意味を見出せず、自分が居なくなっても何も変わらないのではないかと考えていた。そう思っていた時、獏の存在を知って入隊する。獏に入ってからは、人を助ける事で自分の存在価値を感じられて幸せだと思っている。獏に入っていなければ病んでいたかもしれない。自己肯定感がかなり低い。そのせいか自分をあまり大事にしないため、大切なもののためなら自分を犠牲にするだろう(現在は大切なものが無いが)。人と話す事が苦手で所謂コミュ障であり、人に話しかけられると吃ったり慌てて上手く喋れなくなってしまう。頭の回転が早く、結構賢い(なお、人と話す時は慌てるので頭はダメになる)。苦笑い、愛想笑いが多い(これもコミュ障)。人に頼まれた事は断れない。
【備考】見かけによらず、戦闘能力はとても高い。近距離よりは遠距離が得意で、遠くから銃撃して外す事はなかなかない。頭の回転が早く、作戦を立てて動くのも得意。その癖自信が無く遠慮してばかり居る。もっと自信持て?()その戦闘能力から尊敬はされているが、本人は俺なんかが尊敬されて良いのかな、と思っている。親とはあまり仲が良くなく疎遠、友達もほとんど居らず孤独だった。今は部下が居るため1人では無いが、あまり深入りしすぎると失った時の精神的ダメージが大きいため話しすぎないようにしている。
【SV】一人称…俺(普段)、私(敬語の時)
「あ、えっと、麻空睦月と申します、よ、よろしくお願いします……」
「え、本当!?い、いやでも、俺なんかよりもっと強い人居るだろうし……」
「存在感薄い?あはは、よく言われる……」
「……自分が大事だというのも理解出来ますが、何というか……人の命と比べた時、私の命は軽い気がするんです」
「俺は、人を助けるために生きてるようなものだからさ。獏を辞めたら、生きる意味が無くなっちゃう」
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団子さん (8o5ebjch)2023/3/22 19:54 (No.53973)削除
【名前】鳩波 リカ
【性別】女
【支部】日本支部
【役職】支部長
【武器】アステロイドランズ
普段は指輪になっている装置を投げ、おおよそ20kg(大きめの米袋)の近くの物体を吸い上げて6つ脚で縦1.5m、横2m(脚込み)、高さ2.6mの化け物を出す。
能力は至ってシンプル秒間6発の結晶を撃ち出す(おおよそマシンピストルの速さ)。メタではあるがインターバルは3ロル連続射撃したら1ロルは攻撃不可。
しかし、細かい設定ができてないので結晶は撃ち出す速度と回転が早すぎて発射して2mに達した時に消滅。攻撃力のある気流がそのまま直線的に打ち出されるが結局威力減衰するので5mの時点で完全に消える。射角は直下から顔を向いてる方向。縦横前方180°だ。
(分かりやすい傷表)
1m:重傷の可能性大(回転力による粉砕骨折や貫通銃創の危険あり、ガードも最悪回転に巻き込まれてありえない方向に捻じ曲げられる可能性も……)
2m:重傷の可能性有り(防がないなら避けて無傷で済む可能性あり、防ぐとしてもかなり重厚だったり硬い盾でも反動はデカい)
3m:中傷の可能性あり(気流を真正面から複数受けるorクリーンヒットした場合皮膚や肉が抉れる可能性有り)
4m:中軽傷の微妙なライン(クリーンヒットした場合でも、当たりどころが悪いとかでなければ擦り傷の場合が多め。防ぐなら無傷で済む)
5m:軽傷ライン(最悪でもかすり傷)
【容姿】赤いロングに黒と白の花を基本としたカチューシャ、色白で黄緑の眼、服装はメイド寄りのゴスロリ。
身長は167cm/49kg。年齢の場所が無かったので此処で書いておくと26。合法ロリ……?いや違う。
黒い輪っかが上についてるが、これは技術部に作ってもらった飾りだ。26歳にしては過剰なアクセだと思うが、これをつけておくことで救助率は上がるそうな。仕組みは教えてくれないが、怪しいシステムを使ってるわけではないのは証明済みらしい。
【性格】かなり飄々としている、ざっくり判別するならクール系……が、お菓子を食べてる時はめちゃくちゃバカ。残念女子である。
お菓子を食べてる時の性格(よくばり)は元来のものだが、クール系の性格はある漫画に影響されたのがきっかけらしくその主人公を目指すようになったのが理由だと思われる。
【備考】どちらかと言えば男児よりの漫画を好む。その美女具合により、大学時代はオタサーの姫をやっていたがあまりコスプレは好きではない模様。獏への就職後コスプレじみた衣装をしているのは、その姫をやっていた経験を利用した『夢魔よりも立体化する夢』を体験させる=夢見心地で諦めるより美しい物の為に命を捧げてもらう人間の性を肯定して現世への執着を高めるのが目的らしい。
先述した天使の輪はそれを効果的に行う手段らしい。
【SV】「鳩波リカ、現場に到着」
「あっそのマカロンくれ……うんマァァァァァァ〜イッ!?」
「アステロイドランズッ!」
「言っちゃうぞ“私の勝ち”だッ!」
「あなたはこれから私のために生きて死んでくれ、その純粋さをもって天国を保障しよう」
「お前の夢は此処にある、此処で喋っている、煙ばっか蒸してないでこっちに来い。ハッハー!たまらねえ、夢魔から寝取るこの感覚!」
団子さん (8o5ebjch)2023/3/22 19:55削除
picrew/ななめーかー様
返信
返信1
稲穂さん (8o5dk3ni)2023/3/22 19:33 (No.53970)削除
【名前】雨宮 紬(Amamiya Tsumugi)
【性別】女性
【年齢】21歳
【支部】日本支部
【役職】副支部長

【容姿】身長148.2cm/体重42.3kg。小柄で華奢。やや青みがかった黒髪は若干の癖毛で、前髪は多少目に掛かる程度に切り揃え、横髪はそのまま伸ばしつつ一部をカチューシャ編みにして頭頂部へ。後ろ髪は肩につく程度の長さで、両耳上辺りにリボンを結ぶ。眼は垂れ気味で大きく、また睫毛も長い。瞳の色は紺碧で、全体的にあどけない印象を与える童顔といってもいい。そのため実年齢よりもいくらか若く見られることが多々。整った顔立ちをしているものの、年相応の威厳といったものは全くもって見受けられないために歳下にすらナメられることがあるのがちょっとした悩み。
勤務時の服装は黒ネクタイを締めた白シャツの上にスーツを着用し、下衣は黒無地、膝丈程度のプリーツスカート。その上からブルーを差し色にした、ポケット多めのミリタリージャケットを羽織る。身長に対してかなり大きめのものを羽織っているため、全体的なシルエットはかなりぶかぶか気味。袖などは余っており、辛うじて指先が覗く程度。通年で40デニール程度のストッキングを履き、足元にはややゴツめのミリタリーブーツ。頭には獏のエンブレムがついたベレー帽を被る。

【性格】真面目でありながらもユーモアがあり、そして若干ながら皮肉家の傾向が見られる。社会的な物事や獏としての職場環境を風刺するような物言いをすることもしばしば。彼女には軽率な冗談であっても通じるために、比較的親しみやすい部類であると言える。
いついかなる場合でも自分は引き立て役に徹し、なるべく重荷は背負いたくないと豪語しつつも日本支部の副支部長であるという少々不思議な立ち位置の人物。曰く『“副”支部長だからなんとかやっていけてます』とのことで、根底にある思想はあまり変わらないものである様子。そういった立ち位置がよく示す通りに、目立ちたがらず控えめ。よく言えば周りの雰囲気を繊細に汲み取り、纏まった方向へ流す能力に長けているといったところ。
立ち振る舞いは常々丁寧。誰に対しても(少々困ったように眉を下げた)笑みをたたえ、時折敬語の混じった穏やかな口調で接するためか、“この人は良い人”や“頼めば断らなさそう”と解釈されることも多々。
実際その通りであり彼女は押しに弱く、余程の無理難題でもない限り滅多に断ることがないのは彼女の長所であり、また短所であるのは間違い無いだろう。

獏を募り、日々死地へ送り出しつつも、自らは安全な場所にいる副支部長という立場に少々過剰と言ってもいい責任を感じており、いずれは獏が流した血と失った名前に報いなければならないと考えている。そういった考えの下では、彼女はある種の未亡人職人ということになる。

「これでまた、どこかの誰かが夢に囚われたのなら、私を憎む未亡人や孤児がどこかに生まれたことになりますね。そしてそれを獏としている召集するのもまた私達、中々どうして嫌になっちゃうなぁ……もう……」

【武器】簡素なハンドガン:入隊時に支給されたもの。「戦闘の才能はまるでない」と、外出時であってもそれを携行することは滅多にない。代わりに護衛をつけることがほとんど。曰く「これを使う時は、私が責任に耐えかねて自分の頭を撃ち抜くときくらいですよ」とのこと。

【備考】
《人称》一人称:私(わたし)/二人称:〇〇さん、貴方
日本支部内では彼女のことを“むぎちゃん”と呼ぶ獏が一定数存在する。上官らしからぬ風貌、親しみやすさから敬愛の意を込めて広まった名であり、彼女もそれを黙認しているものの、任務時など平時以外ではそれを認めていない。

【イメージCV】M・A・Oさん
【イメージソング】Untitled world(ReoNaさん)
 
【SV】
「初めまして、副支部長の雨宮といいます。……揶揄って“むぎちゃん副支部長”と呼ぶ方もちらほら居るみたいですけど、貴方はどうぞお好きなようにね」

「この後、よければ昼食でも一緒にどうですか? ……あ、もちろんお代は私が持ちますよ、これでも上官なので……!」

「私のような青二才が銃を持って前線に出なければいけない時は、よほど人的資源に困窮しているか、或いは相当元気で厄介なやつが出てきた時でしょう。全く、敵だけが特殊能力者っていうのは不公平だよね……」

「美辞麗句を並べて集めた人を死地へ送り出して、今まで一体どれだけの方が血を流し名前を失ったか……私の肩にはちょっと荷が重いですね。一度や二度、名無しになったところで報いるには足りないかな」
にこっと!おんなのこメーカー様
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瀬川さん (8o4zsbww)2023/3/22 13:28 (No.53938)削除
【名前】Adam・Ashley・Arkwright /アダム・アシュリー・アークライト
【性別】男性
【年齢】28
【支部】アメリカ
【役職】アメリカ本部/戦闘部隊長
【容姿】顔の大半を隠すほど伸びた長い髪の持ち主。邪魔そうに後ろで一つに括ってはいるが、結び方が甘いので油断すると解ける。なお、色は綺麗なアイボリー。髪の隙間から覗く真っ赤な瞳は切れ長く、じっとりと人を睨め付けている。コピー用紙か何かみたいに真っ白な肌をしている……のだが、日頃寝不足なので、ちょっと不健康そうに青褪めていることが多い。運が悪いと隈も出来る。
顔が見えにくいので普段は露見しないが、顔面偏差値がバリバリ高い。一級の彫刻家が鑿を取ったが如く、眉目秀麗・端整な面立ち。
全体的にキロリと痩せており、アまともに食ってねえなこの人、と察せられる体躯。やたら姿勢が良いので、肉の付いていない体が余計に目立つ。指も肩も骨張って、触り心地はマイナス。身長は182cm、高め。
服装────可変。場によって変わるが、トレンチコートやミリタリーコートを好んで着るタイプ。シャツやズボンは動ければ良い。最悪パジャマでも良し。ただし靴にはこだわりがあり、ブランド、形、値段に至るまでキッチリ決めてある。また、全体的に引いて見ると、どう見てもサイズの合わない丸眼鏡がトレードマーク。
爪は黒の付け爪で彩られ、両耳には強気な緑のイヤリングが揺れている。

【性格】『引きこもり研究職で〜す』みたいな風貌のくせ、バチバチの戦闘人間。触れれば斬れるその気質は冷や水を浴びた日本刀の如く、常に苦い緊張感をまとって佇んでいる。冷静・冷淡、冷徹で情け容赦なく、夢魔のことも『ゴミども』『この世に要らない』と言い切って忌避している。何が悪いって、その冷たさが部下や同僚にまで向くところ。戦闘中に『この役立たず』と暴言を吐いてお叱りを受け、全く懲りずに『判断ミスです、頭詰まってるのかな』と言い放って謹慎処分を喰らった経験持ち。
別にいつもキレ散らかしているのではなく、デフォルトでめちゃくちゃ口が悪い。態度も悪い。ニコリともしないので愛想なんてあったものではなく、部下が意に沿わない行動をした場合、実力行使(マイルドな表現)で現場から追い出そうとさえする。集団行動に1ミリも向いていないのは本人もわかっている。……からといって単独迎撃を試み、やっぱり怒られた経験持ち。いい加減にしろ。

では普段のコミュニケーションなんて無理じゃないか、といえばそうでもない。喋るのは得意とはいえないが口数が少ないわけでもなく、平穏無事な日々を噛み締める意思くらいはある。義務的な口調ではあるけれど『怪我は』『前の夢魔はどんな奴だった』などの一般的な話くらいはできる。なお話の中で『うん?』と思った場合、ノータイムで暴言が出る。そして、一応……一応、敬語で喋る。が、すぐ取れるし口が悪すぎて大した装甲にはなっていない。
また、生活能力クソザコオブザイヤーがとれるほど生活能力がない。皆無。なにもできない。放っておくと、帰宅→シャワー→水一杯とカロリー○イト、で寝ようとする。洗濯はできても洗濯物は畳めず、自炊なんて夢のまた夢、ベッドはぐっちゃぐちゃ。ダメだこいつ。


ある夢魔を、ずっと探している。


【武器】

・ショットガン
  →AA-12と呼ばれるフルオート可能な散弾銃。基本的にはこれを使用している。獏になる前から、趣味の延長で所持していた逸品。

・軍用サバイバルナイフ
  →獏に入ってから、志願して所持しているもの。毎日丁寧に手入れして使い続けており、切れ味は相当な物。

【備考】ナイフを使いはするが、本領は銃器。容赦ない0距離ヘッドショット、至近距離での発砲、非殺傷の弾で動きを止めてからトドメなどなど、戦闘能力はずば抜けて高い。身体能力も抜群で、暗殺者のように気配を消して動く、背後からの一撃なども得意とする。その代わりに性格がちょっと……多少……まあまあアレ。
大学生くらいにしか見えない、若い見た目の持ち主。
国籍はアメリカだが、アメリカとフランスのハーフ。血としてはフランスの方が強いらしい。
英語、フランス語、イタリア語、日本語、中国語が話せる。この内、英語、フランス語、日本語に関しては読み書きも堪能。

一人称は「僕」、二人称は「きみ」、「おまえ」。

妻と娘がいた、らしい。

【イメソン】フォニイ

【SV】「アダム・アークライト、アメリカ本部の戦闘部隊長です。仲良くする気は一応あります、まァ、死なない程度によろしくどうぞ」
「僕は問題のない人間には何も言いません。わかります?わかる……ああ、そう。てっきり頭の中に大鋸屑詰まってンのかと……」
「役立たずが、人がショットガン構えてる時に前に出るなッて何回言わせるんです?記憶能力どこに置いてきたンです?やる気ある?死に急ぎを庇う猶予はないんですよ」
「はは……馬鹿馬鹿しい。子守りがしたいなら家に帰ることだ。生半可な人間がやっていけるほどこの世は甘くないし、獏は尚更手厳しい。その甘っちょろい頭かち割って自主退職させてやりましょうか、喜んで引き受けますよ」




「ふざけるな、あああクソッッッ!!!返せ、返せよ……返してください……おねがいだから……僕の妻を、あの子を、かえして……」
picrew/おにいさんメーカー様
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月見さん (8pgrf4eo)2023/4/24 23:26 (No.57725)削除
【明日の希望にさよならを】
・Nomidesのお話です。
・随時追記します。
・人によっては気分を害する表現があります



『欠落』
なんてことのない普通の人生。いや、他の人は少し窮屈に感じるかもしれない。私の家庭は少し貧しかった。けれども、私はその生活に不満はなかった。
私は日々の小さなことに幸福を感じることのできる人間だった。そんな私だからこそ、あの家庭での日々をいわゆる平凡な人生といえるのかもしれない。
朝起きれば、母さんの作った美味しい料理をみんなで食べ、仕事に行く父さんと母さんを見送って。
二人がいない間はきちんと戸締りをして、弟と二人で学校に行って。
学校が終われば、いち早く帰って、みんなが私の作る料理を美味しそうに食べる様子を思い浮かべながら、夕飯の支度をしてあげて。
夜になれば、父さんの書斎で本を読んで、寝落ちしてしまって。
そんな、毎日だった。
人並みに笑い、人並みに学び、人並みに幸せな人生を送れた。

そんな私もついに家を出ることになった。一つ海を隔てた地、フランスに行ってより詳しく文学を学びたいと思ったのだ。
母さんはかなり反対したけれども、『学びたいものがあるのなら、学ばせてあげてもいいじゃないか』なんて父さんが母さんを説得してくれた。結局、母さんは渋々といった感じだったけれども納得してくれて、家族みんなで私を見送ってくれた。

それからの暮らしは大変だった。
飛び交う言語は聞き馴染みのない言語で、頼れる人はいない。そんな見慣れぬ地での生活。最初はかなり混乱した。
やることが多くて。学ぶべきことは思っていたよりも多く、そしてその一つ一つが難しかった。
だけど、楽しくもあった。
右も左もわからない自分にいろいろ教えてくれる友人。自分よりも遥かに優れているかっこいい先輩。尊敬できる教授。初めて運命というものを感じた人。
いろいろな繋がりができた。ここでしか紡げなかったのかもしれない絆が得られた。
そんな仲間達と協力して日々を過ごしていると卒業まではあっという間だった。
卒業するまでに嬉しいことや悲しいこと、苦しいことなど、いろいろあったけれど、どれも素敵な思い出になっていた。

卒業後はいろいろ悩んだ。
実家に帰って家庭を手伝うべきか、それとも今いる場所に留まるか。
両親に相談したが、二人は私に選択の権利があると、手短に言い放った。
正直、あの二人が『帰ってきてくれ』と頼んでくれていたらよかったのに、なんて思っていた。もし、そう頼んでくれたならば、長い間、画面越しでしか見れなかった三人の顔を、実際に見て、触れて、語り合うことができるのだ。それはとても幸せな道の一つだった。
だけど、二人はそんな簡単な考えを許してはくれなかった。
本当に、子供に対する線引きがよくできた人たちだ。
結局、私は留まることを選んだ。その選択に不満はなく、それはそれでいろいろと都合が良かった。
とても誠実で、現実を厳しい目で見ることができ、だけども紡ぐ言の葉がとても素敵な人。
もとより留まることになれば、そんな彼と二人で暮らすことを考えていたからだ。
別に彼の事を両親に秘密にしていたわけではない。二人とは彼について何度も話し、彼との交際を認めてくれていた。
なんなら、たびたび結婚の話も出ていた。
正直、気が早すぎるし、彼の前で仄めかすものだから、とても恥ずかしかった。
それに、付き合っていながら思うのはなんだが、結婚は無理だと思っていた。

彼には憧れの人がいた。
孤児だった彼を救い、新しい家族を迎えてくれた人が。
家族の話をする時、よくそんな憧れの人の話をしていた。
その人の話をしている時、彼はいつも楽しそうな顔を浮かべて思い出に浸りながら、でもどこか夢でも語るように儚げだった。
勝手な憶測だけれど、彼はその人に恋心を抱いていたんだろう。
たとえ昔の話であったとしても、その思いはいつかその人に伝えたいと思っていたのだろう。
そうでなければ、会話の後にあんな悲しそうな顔を見せないはずだ。
だから少し諦めていた。

「ノミデス、僕と……その、結婚してくれ!」
ある冬の日。それは唐突な告白だった。
その言葉を出すまで、いろいろな葛藤に悩まされていたのかもしれない。
憧れの人を追い続けるか、それとも諦めるのか。
そんな選択の末に彼は私を選んでくれたのだ。
それは、とても、嬉しかった。

結婚式は私の地元で挙げることになった。
それは両家族の相談の上での結論だった。
私の両親は、自分たちの一人娘の結婚ということで、かなり張り切っていた。
当日になって、その張り切りように驚いた。
なんと水族館を貸切にして、式場として用意してくれたのだ。
これには、私も彼も、そして招いた人たちも度肝を抜かれていた。

当日、ウェディングドレスを着た私は緊張のあまり心臓が張り裂けそうなくらいドキドキした。
それは彼も同じようで、錆びついたロボットみたいにぎこちない動きをしていた。
だけど、次第にそれも薄れていった。

幻想的な海の世界に囲まれて、ついに私たちは夫婦となった。
とても嬉しかった。そして幸せだった。
照れながらも喜ぶ彼。
盛大に祝ってくれる友人。
思い出を語ってくれる教授。
持ち芸を見せて、驚かせてくれる奇妙な道化師。
素敵な詩を読んで聞かせてくれる彼の恩人。
そして涙を流してくれる家族の二人。

本当に忘れることのない素敵な日になった。

_______ただ一つの違和感を除いて。

こんなに沢山の人に祝われているのに、"何かが足りない"という思いが私を支配していた。
何がどう足りないのか具体的にはわからない。だけど、私という存在を構成するのに、致命的なまでに必要不可欠な要素が欠落してしまっているという感覚があった。

(なんなの…この空虚感は。とても鬱陶しい。こんなに祝われているのに、私は、満足していないとでもいうの)

自分の感じている欠落感に、苛立ちを感じ、誰にもバレないよう、ドレスの上から膝をつねった。
赤く腫れ上がるまで強くつねったのに、痛みよりもその空虚感の方が勝っていた。
そんな自分に、強欲な自分に、失望してこの場にいるみんなに謝りたいと思っていた。



「ノミデス。すまない、話があるんだが」
結婚式が終わって、もうすぐ日が変わりそうな時のことだった。
いつにも増して神妙な顔つきをした父が、書斎で本を呼んでいた私に声をかけてきた。
どうやら、父さんの晩酌に付き合っていた彼は、酔い潰れて眠ってしまったようだ。
「うん、いいよ。どうしたの?」
ちょうど本が読み終わり、後は寝るだけだったため、私は父さんの話を聞くことにした。
「ああ、じゃあ、ついてきてくれ」
そう言って、父さんは私を外に連れ出した。
てっきり、酔い潰れて眠ってしまった彼の代わりに私を晩酌の相手に選んだのだと思っていた。けれども、そんな予想は間違っていた。
外は暗く静まり返っており、刺すような冷たい空気が流れていた。
父さんとの間で会話は弾まず、ただ後をついて暗い道を行く。

「父さんと一緒に散歩に行くのはなんだか、久しぶりだね」
黙々とした雰囲気に耐えられなくなり、私から話しかけた。
とりあえず、すぐに終わらないような話題を探して、子供の頃の話をすることにした。
「懐かしいな。あの時もこんな冬ごろだったっけ?あの時はもう真っ暗だったのに、父さんと雪遊びなんてしたね。……二人で大きな雪だるまを作って、母さんに写真を撮ってもらったね。……写真、もうどこにやっちゃったか分からないけれども、しっかりと覚えてるよ。……ああ、そうだ!その後3人で雪合戦をしたっけ?呑気に写真を撮ってた母さんに投げたら、カンカンに怒って、ものすごく面白かったな」
一方的に話しかける。それでも父さんはこちらに振り返らず、前に進み続ける。
私の話に無視を続ける父親に酷いだなんて思うことはなかった。
そう思うよりも、また、あの結婚式でも感じていた不快な感情が湧いてきていた。
変な感情が湧き上がることに違和感を拭いきれずにいると、ようやく、父さんが振り返ってくれた。
だけど、その顔はひどく悲しみに歪んでいた。

「……守れなくて、すまなかった!」
病院のとある一室に着くや否や、父さんは大粒の涙を流しながら、私の肩を掴んで謝ってきた。
それほど、重大なことなのだろう。しかし、私にはその実感が一切湧かなかった。
弟がいる。なんて、唐突にそんなことを言われても、困惑するばかりだった。
なのに、心の底からはあの不快な感覚が湧き上がり、全身を包んでいた。
「……は、はは……ええ?何かのドッキリ……な訳ないか……ははは、ごめん、何もわからない、や…」
招かれた部屋の中にはベットが一つあり、そこで一人の少年が眠っていた。
父が言うには、この子が私の弟らしい。
だけど、そんなことを言われても私に弟がいた記憶なんてないし、父さんの語る弟の話を聞いてとても不気味に思ってしまった。
咽び泣いて、謝り、思い出してくれと連呼する。
そんな言葉を聞くにつれて心の中で、あの不快感が大きくなる。

ベットで眠る少年の方に近づいて顔を覗いた。
それでも、もともと彼についての記憶がないのだから、何も思い出せなかった。
ただ、なぜだろう。
いつのまにか、私の目から涙が溢れ出ていた。
そこで私は理解した。
私は、絶対に忘れてはならないものの存在を忘れてしまっていたようだ。

翌日、私たちがフランスへ帰る日。
夫は酔いが完全に覚めて、元気な様子だった。
とても快眠だったようで、かなり機嫌が良かった。
対して、私は少し寝不足気味だった。
確かな理由はわからない。その時に抱いていた感情も知らない。
だけど、溢れ出る涙を止めることができず、結局あまり寝られなかった。
そんな顔を見て彼は心配してくれたが、大丈夫と、答えることしかできなかった。
母さんにその表情を見られた時は、何があったのか悟ったらしく、とても申し訳なさそうな表情を私に見せた。
どうやら、弟のことは私以外の家族全員が知っていたようだ。

空港へは母さんが見送ってくれた。
父さんはいなかった。おそらく、今もあの病室で彼が起きるのを待っているのだろう。
ここ数日、実家で体験したことはとても楽しかった。
だけど、素直に喜んで帰ることはできなかった。
確かに、私は弟の存在を知らなければならなかった。
あれは、父さんと母さんだけが抱え込む問題ではない。私たち家族が抱え込まなければならない問題だった。
ああ、でも。
こんな気持ちになるのなら、弟がいるなんてことは知りたくなかった
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さん (8oibczah)2023/4/1 01:00 (No.55053)削除
『Foolish!』
※例え話は嘘ではない。何故なら決して起こらなかった事柄を述べているのだから



”何か”が手に入るかもしれない。そう思ったから掴み取ろうと手を伸ばそうとしたのだが。
「……いいや、やっぱりやめよう。」
今この幸福をジェンガの様に崩したいという単純な好奇心が芽生えていたのだが。……それでも、それだけは”駄目”だと思った。
塔を積み上げる事は時間も労力もかかるが、崩壊させるのは手間のかかる工程を入れずとも一瞬で出来てしまう。確かに崩れる様は面白いと感じはするが、直ぐに呆気無い瓦礫へと成り果ててしまう。それを友人相手にしたくない惜しがる思いが今しがた生じた好奇心よりも強い。それはつまり例え刹那の間でも僕を友人だと言ってくれた彼への情を予想以上に抱いていた事。その事実に我ながら驚きを隠せない。
……まあ、彼の幸福を見届けるのも悪い事では無いか。
人の幸せな顔を見るのも、悲嘆を見るのも感情を抱くという点においてそう大差ないと思っていた。けれど何故だか彼には笑顔の方が似合っているからこそ、幸せでいて欲しいと願っている。
「嗚呼、そうか。」
どうしてそのような結論に至ったのか。暫し熟考すると心当たりに見当がついた。
「少しだけ,、似てたのか。」
容姿は違うとも僕に生き方を教えてくれた人の影を見たような気がした。
周囲から疎まれ迫害されていた僕に対して友だと言ってくれた彼に。
僕が、名前を奪ったその人に。


XXX


「結局、誰かにとっての理想は都合の良い妄想にしか成り得ないか。」
パタン、と唯一つの椅子に座っていた男はページに記していた文字のインクが乾かない内に退屈そうに本を閉じる。そうして一切の温度を感じない広大な空間を見渡すと軽く溜息をついた。
現実と乖離する程、人はそれを夢と呼ぶ。それは人と同じだけの知能を有する夢魔もきっと同じである筈。
そう思って誰かが望んだ幻想を自分なりに想像しながら、物語のようなおあつらえ向きの展開を軽く書き連ねたのだが。思った通り酷く出来が悪い。
「英雄も救世主も。大多数が思い描く理想を成すからもてはやされるだけか」
そんな空想の偶像は夢魔という怪物相手には慈悲を与えてはくれない。悪は倒され、正義は勝利する。そんな勧善懲悪の枠組みに収められた美談を人々は望んでいる。このように悪人が改心する話も皆無という訳では無いがそれでも悪が打ち滅ぼされた時に感じる爽快感と高揚感は得られないだろう。
一時の幸福。一時の悦楽のために人を消費する。人が食事のために生物を消費する事とそう対して変わりは無い行為だというのに、そのような生き方だけはこの世界は許してはくれそうにない。
「きっと僕は何かを一から作るよりも観測者の方が肌に合いそうだな」
夢魔は何かを生み出せない。だからこそ空の器を埋めようと人の夢を喰らって空虚から逃れようとする。その器を壊すも壊さないも人の自由でありそれに抵抗するのは夢魔にとって立派な権利である。うん、有り得ない空想をかたるよりもそのような群像劇の方が余程面白くなるだろう。
__ああ、そろそろ1人の夢魔の考えだけを言い連ねたそんな長話に退屈して来た頃合いか。
でもそれぐらい許容して欲しい。今日だけは、愚か者の馬鹿げた空想話に付き合う事もそう悪くは無いだろう?
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月見さん (8ognnt31)2023/3/30 17:01 (No.54883)削除
【芽吹】
・Sylphのお話です
・残酷な描写があり、気分を害する恐れがあります。
・フィクションです、書いた人はやってません。
・これをネタにキャラを作って貰えると喜びます


世界に産まれて右も左もわからなかった頃、トネリコという夢魔に拾われ、世話をされた。彼女は弱い立場の孤児を救うべく、たった一人で孤児院を運営していた。

“自分達、夢魔は強い。だから弱い立場の者を救うことが大切だ”なんて、口癖のように私に言い聞かせていたけれど、そんな彼女の個人の主義や思想などどうでもよかった。
それよりも彼女の語る物語が好きだった。彼女の美声と独特な語り方は私を含め孤児院の皆の心を動かした。気づけば、私は物語のことが好きになっていた。

昼頃。私は、一人教室に篭って、筆を走らせ罫紙を埋めていた。
他のみんなは外の広い庭ではしゃぎ回っている。
別に、いじめられているとかシカトされているとかではない。
みんな、愚かにも私に優しく、気を遣ってくれていた。ただ、私はその気遣いが嫌いだった。
私は彼らと同じ種族ではないから、距離を置いていた。しかし、彼らはそんなことを知らない。だから、私のことを輪に入れようとしてくれていた。
何も知らない癖に。
無知は嫌いだ。関わりたくもない。つまり、私の個人の主義思想のため一人でいた。

「あら、シルフ。何を書いているの?」

気づけばトネリコが膝を折って、私の耳もとで囁く。少し驚いて、筆を変に動かして文字が乱れてしまった。

「物語です。先生に負けないぐらい素敵な物語を書こうと思って……」

書きかけの罫紙を腕で隠して、素直に答えた。まだ完成していない、立派とはいえない拙い感性で描いた未熟な世界を彼女にみせるのは、なぜか彼女に負けを認めてしまう気がして見せたくなかった。

「見せたくないか……なら仕方ないか」

トネリコはとても優しい夢魔だった。だから、そんな私の仕草を見ては、詮索するのを諦めた。しかし、だからといってこの場から去るのではなく、私の目の前の席に座った。

「ねぇ、シルフ。みんなはあなたの事を心配してるの」
「心配?何をです」

唐突にトネリコはこの場にいない奴等の話をし始めた。意味がわからず、少し激しめの口調で言ってしまった。

「あなたが誰一人とも心を開かずに、ここに籠っていることよ。……ジョゼから聞いたわ。あなた、部屋でも紙に向かって筆を走らせているそうじゃない。……熱心なことはいいことよ。……だけど、何枚も何枚も、途中で書くのをやめては、誰も読めないように塗りつぶして、ビリビリに破り捨てるのは、見てられないわ」
(……ジョゼめ、余計な事を…。)

ジョゼはルームメイトだ。孤児院の中でも女の子たちの中心的な人物で、いつも私のことを気にかけてくれる。だから一番嫌いだ。しかし、全部が全部嫌いだと言うわけではない。ジョゼは詩が好きだ。部屋では自作の詩を私に聞かせてくれる。15歳とはいえ、大人顔負けの豊富な感性をしており、とても素敵な世界を見せてくれる。そんなところが好きで、羨ましいかった。
先生はとても心配そうな顔を浮かべて、私の顔を覗き込む。私はその行為がバレたことに少し焦って、でも不貞腐れたようにむすっとした。

「みんなと一緒にいないのは……私は他の人と違うからです。…‥…紙を無駄にするのは……あなたやアダムのように素敵な世界を描けないからです」

アダムは昨年、独り立ちした青年だ。作家志望であり、現実的な思考をしている。だけど、そんな現実の中でも少しの幸せを噛み締めて、それを自らの世界に落とし込んで素晴らしい物語を紡いでいた。先生は彼のことを応援しており、時たま部屋に招いては彼にアドバイスをしてあげることもあった。
私の答えに先生は声を詰まらせた。彼女もおそらく疎外感というものを経験したことがあるのだろう。私の返事を噛み締めて「そう」とだけいった。どうやら強要はしないらしい。だけれど、どこか残念そうな雰囲気を漂わせていた。

「紙を無駄にするな、とまでは言ってないのだけれど……う〜ん。素晴らしい世界を……物語を作りたいかぁ……。そうだ、じゃあ、ついておいで」

しばらく考えた後、先生は立ち上がる。そうして手招きして教室を出て行った。
どこに行くのだろう。何を思いついたのだろう。と疑問に思い、私はついていくことを選んだ。
さっきまで書いていた罫紙を塗りつぶしてから、筆を机に置き、ビリビリに破いてゴミ箱の中にまとめて捨ててから私も教室を後にした。



「ようこそ。私の部屋に」

トネリコの跡をついていくと、管理人室、つまり彼女の部屋に着いた。ジーパンのポケットから鍵を出して、開錠する。そうして、彼女に言われるがままに部屋の中に入った。
室内は2階まであり、中には自分の背の2倍、トネリコとほぼ同じぐらいの背丈の本棚が、上に四段、横に縦に何重も重なって並んでいた。そのため、部屋の中にある家具といえば、引き出し付きの机と寝るようであろうソファと衣類が収納されたタンスしかなかった。
そんなまともに暮らせるとは思えない部屋に圧倒されて、私は固まっていた。いったいどれほどの世界がこの部屋に凝縮されているのだろうと。

「ふっふっふ。どうだい、シルフ、すごいだろう。私の友人……同胞に色々な本を持っている人がいてね。面会する時に譲り受けていたらこの規模になってしまってね」

自慢げに話す彼女は見ていてとても楽しそうだった。同胞。ということは同じ花の夢魔だろうか。まあ、そんなことはどうでもいいことだ。
説明を受けてシルフは、同時に納得した。彼女やアダムがなぜ素敵な感性で物語を語れるのか。素晴らしい世界を描けるのか。それはこの量の本を読み、感性を立派に育て上げたからだ、と察した。同時に、悔しく思った。自分はまだ何も知らない。読んだ本の量もこの部屋の量には到底、及ばない。だから、とても悔しくて下唇を無意識のうちに噛んでいた。

「私やアダムはここで物語の素晴らしさを学んだんだ。だからアダムは作家という夢を手に入れた。そして、夢にかなり近づくことができている。……だからさ、シルフ。君もここを活用しなよ。そして、アダムみたいに私に君の物語を見せておくれ」

それから、何度も何度もトネリコの部屋を訪れては本を読んだ。どの物語も私では想像もできないほど素晴らしい世界を内包しており、ページを捲るたびに新鮮な香りを堪能することができた。
そして、気づいてしまった。
トネリコは私たちに一度もオリジナルの物語を語っていなかったという事を。彼女の語るものは、本の中から抜粋した物語だったということを。それに気づいて、少し失望してしまった。
だが、これは大きな絶望の始まりに過ぎなかった。

ある夏の日だ。その日も私はトネリコの部屋に訪れた。
その日、彼女は友人に会う用事があったため、孤児院を留守にしていた。そのため、部屋の鍵はあらかじめ渡されていた。
いつものように、本棚から本を取り出して、ソファに座って読み進める。5年も続ければ600ページの本など3時間程度で読むことができるようになっていた。

読み終わって、本を畳んだ時、机の引き出しに目がいった。

(私とトネリコがこの部屋にいる時、彼女はいつも、机に腰掛けて、引き出しを見せないようにしていたっけな…)

いけないとは、分かっていた。しかし、誰も見ていないし、気づかれない。
もし知られたとしても、魔が刺したと言えばいい。
短い葛藤の後、鍵穴に部屋の鍵を差し込んだ。思った通り、引き出しの鍵と部屋の鍵は同じものだったようで、簡単に開けることができた。
中には塗りつぶされ、くしゃくしゃになった罫紙が何枚も入っていた。



ああ、やっぱり。あの人は嘘つきだ。
希望を与えるだけ与えておいて、結局私を失望させ、裏切った!!
あの人の描く世界は全て何かの模倣!!何かを頼りにしなければ、何もできないじゃないか!!語ることも、作ることも、世界を広げることも!!!!
あの人も私と同じだ……何も変わりはしない!!
オリジナリティが欠落した、人形だ!!右見て倣えをする付和雷同の愚か者と何ら変わりないじゃないか!!
結局、私たち夢魔は人間のように素晴らしい世界を、素敵な物語を描けないじゃないか!!



罫紙を全て読んだ私はただ、ただ先生への、トネリコへの怒りと憎悪が入り乱れたドス黒い感情に包まれた。
衝動のあまり、殺してしまおうかとさえ思った。
だが、私の理性はそれを良しとはせず、何とか身をとどまらせた。
しばらくして、冷静さを取り戻した。そして、とりあえず引き出しを漁ったという証拠を隠すべきだと思い至って、罫紙をまとめて引き出しに直し、鍵をかけ、トネリコの部屋を後にした。

しばらく、何をするにしても、一切気力が湧かなかった。だが、惰性でトネリコの元へは通っていた。有り余る殺意を押し殺し、愛想笑いの仮面をつけて、気づかれないように。

そんなある時、アダムが帰ってきた。どうやら彼は自らが築き上げた物語で何らかの賞を取ったらしく、自慢げにトネリコに話していた。トネリコはそれを自分のことのように喜んでいた。空白なのにも関わらず。
そんな二人の様子を見て、私は思い至った。
人間を一から育てて、その間に自分の持つ知恵や感性を与えれば、夢にまで見た素敵な物語を自分の代わりに書いてくれるのではないか、と。
事実、アダムはトネリコの応援に応えて、見事、素晴らしい世界を描き、大衆に認められた。

それからは簡単だった。

自分の力については、産まれ落ちた頃から感覚は掴んでいた。一人で教室に籠っていた頃には確信していた。トネリコの部屋で学び始めた頃には理解していた。
だから。だから、私はトネリコになろう。
彼女になって、彼女のように見知らぬ子供を育てて、彼女のように他人の物語を饒舌に語って、彼女のように狡猾に導いて見せよう。彼女のように、紡いでみせよう。物語を描く人、というものを。

私は知っている。物語を描けないと知った絶望を。彼女の絶望を。
きっと彼女は心の底では絶望しているはずだ。自分は何も作れないことに。そして今、アダムを見て確信したはずだ。
だから、今までの、感謝と尊敬を込めて楽にして見せよう。憎悪を込めて殺して見せよう。



作った物語を見せたい、なんて言えばトネリコは裏庭まできてくれた。
私を見つければ嬉しそうな笑顔を浮かべてのこのこと近づいてくる。本当に無防備で、笑い出しそうになってしまった。

「シル……フ…!?なん……で」

手を後ろに回して隠したナイフを彼女の胸に突き刺した。
とても信じられないといった風に目を見開いた。そして、がくりと姿勢を崩す。
そんな彼女を片手で抱えてやって、反対の手でナイフをより深く突き刺した。

「……おやすみなさい。私だけは、あなたのことを絶対に忘れません」

この時の私はどんな表情をしていただろう。無表情だったのか、憎しみの表情を浮かべていたのか、やっと殺せたと笑っていたのか……はたまた、泣いていたのか。詳しいことはもう、覚えていない。だけど、なんとも言えない感情があったことだけは覚えている。

「……ああ……ご、めん……なさ、い……シ、ルフ」

トネリコは身体を小刻みに揺らしながら、左手を伸ばし、私の頬に触れた。
最期に、私が引き出しの中を見たことを悟ったのだろうか、何かに納得した風に息を漏らす。
一言、それだけを告げると、だらんと左手が落ちた。私の腕の中でトネリコは、恩人は、裏切り者は息を止めた。

それからはなんの悩みもなかった。トネリコとして振る舞って、物語を教えて、触れさせ、作らせた。受け入れた子供たちはみんな私の作家になった。だから、なんの惜しみもなくあの場所を去ることができた。



ただ一つ後悔していることは、私が育った場所を、あの孤児院を、トネリコを埋めた庭を燃やさなかったことだ。
今あの場所に行けば、確実に怪しまれることだろう。
だから、切に願う。
トネリコの死体を苗床にして、新たな生命が芽吹かないように。
誰も、私が与えた眠りを、掘り起こさないように。
或る木の胴吹き
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雪羽さん (8oflwd90)2023/3/30 13:10 (No.54861)削除
【いつかの、昔の話】
「みんな元気だなぁ、どうせ何をしたって無駄なのに。」

夢魔の仲間達が、人々を襲うらしい。
らしい、というのは自身はあまり興味が無いから。
理解はできず、共感もできない。ならば、考えても無駄だろう、というのが彼女の考え。

しかし、何もしていなくとも『夢魔』というだけで復讐の対象にはなるようで。
ある日、誰かの獲物の恋人が自身に襲いかかってきた。


「いったいなぁ、何の用事?私、君のことなんて知らないし、何もしてないんだけど。」

「お前だって夢魔だろう!なら、全部、全部一緒だ!夢魔は全員死ねばいい!」

彼女は呆れた。あぁ、これは愚かな考えなんだな。それを理解し、この感情を『呆れ』であるということも理解した。観測した。

「人を襲う存在も、私みたいに何もしたことが無い存在もいるよ。ほら、仲良く…」

「煩い!どうせ、どうせ!夢魔なんてみんな人の言葉を話すだけのバケモノだ!理解しようとするだけ無駄だろう!」

驚いた。と、同時に。『確かに』、と彼女は納得した。納得してしまった。理解し合えない事は薄々勘づいていた。
共存することが難しいことも。

「事実観測、しちゃったや。そうだね、私達の話す言葉は欺く為のもの。」

「認めたか、バケモノめ!」

「だから、君は。……私が襲う、最初の人。…なんてね。たくさん、遊んでね。新しい名無し君。恨んで、憎んで、そして……愛して。新しい感情を教えてくれてありがとう。それじゃあ、バイバイ。」









「……てことで私は人を襲い始めたんだよね〜。」

意味あるの?と問う友人。そんな事、答えは分かりきっている。

「だって、人の言葉を話すだけのバケモノだよ?意味なんて、あるわけないじゃん。」


彼女は今日も、害のないような笑みを浮かべ、愛を、憎しみを、感情を探し求め暇をつぶす。
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瀬川さん (8o4zsbww)2023/3/30 12:05 (No.54855)削除
【マラカイト・グリーン】




(音楽を愛している。声楽、器楽、金管、弦楽器、種別問わず全ての音を愛している。

音楽は私の全てだ。

音楽はずっと側にあった。感情を音に乗せて奏でることが大好きだった。指のひとふり、声の出し方一つで顔を変える音楽たちが愛しくて堪らなかった。

私の音を聞いて、人が目を輝かせるのも愛おしかった。人と夢魔の差などそこにはなかったし、人を甚振る同族どもを軽蔑さえしていた)


「ラファ、それもういい。飽きちゃった。次のお歌は?」


(────軽蔑していた、のだけれど。

正直なところ、彼女に関しては眠らせてしまっても良いのではないかと思うのだ。
思うだけで、しないけれど。彼女にも家族がある、帰る家もある。

コーヒーブラウンの長い髪を切り揃えた、齢10、11の乙女。マラカイト・グリーンの鮮やかな瞳をして、いつも大人の女みたいにつんとしている彼女。まるで蝶のような君。

彼女は名を名乗らなかった。ただ私の名前だけを聞いて、声楽家だと聞くと「ならなにか歌って」と強請る。お代はお高いチョコレート一粒。
休日の午後、陽も照らさない劇場の跡地で開かれる閑散としたコンサート。これで7回目)


「君、なぜいつも私のところに来るんだい?すぐ飽きるのに」

「あなたの声が嫌いだなんて言ってないでしょ?曲が好きじゃないの、曲が。もっとお花みたいな曲が聴きたいわ」

「そんなことを言われてもね……」


(────私が彼女に歌う歌は。

暗い日曜日とまではいかないけれど、お世辞にも明るい歌とは言い難いものばかりだ。心臓に触れるような、首筋に冷たい指を這わせるような、隣人の緊張で形作られている。
聴いた人のこころに炎をけしかけるように。音そのものを研ぎ澄ませて歌うのだ。

明るい歌を歌ってやれば良いのだろうけれど、この時の私は意地が悪かった。毎週毎週飽きもしない乙女に飽いて、彼女が暗い歌を嫌がって来る足を止めてはくれないかと────端的に言うならわざと暗い歌ばかり選んでいた)


「ねえ。私大人じゃないけれど、あなたの客よ。なにも悪いことしてないわ、ただの常連じゃない。……それとも、あなた、歌を金貨にだけ振る舞うつもりなの?」

「う……」

「……あなたの声、好きなのに」


(この場で、いつも裁き手は彼女だった。

彼女は小さな女王様だったのだ。言葉の切れ味は落ちることもなく、私の薄暗い自尊心を暴き立てた。
子どもと相対して、ただひとりのために歌う。そんなことは本当なら、ずいぶんな僥倖だというのに────彼女が幼いからと、手を抜いた。

マラカイト・グリーンの目をした乙女は、透き通ったこころとどこまでも突き抜ける芯を持っていた。
彼女は紛れもなく、私と対等な客なのだ。大人の方が子どもに気付かされるとは、なんとも情けない。

どうしようもなく噛み締めた苦い味を飲み込み、よし、と頬を叩く)


「それじゃあ、今日は一曲。来週からは君が喜んでくれるような歌を用意しておくから、楽しみにしておいで」

「ふふ、やった。ラファ、約束よ」

「────うん。約束だ」


(空には、鮮やかな赤色が迫っていた。
今日の終わりは、彼女が満面の笑みを浮かべてくれるような、そんな一曲を。


花と蜂蜜、それから陽の光とまるい羽の小さな蝶。陽だまりで仔猫と一緒に目を閉じる。

────そんな、この世界のやさしい光を全て詰め込んだ歌。
彼女はじっと聴き入って、大きな拍手を私にくれた。


八回目はもっともっと楽しくなるはずだ。
そう思った。

そう、思っていた)






(八回目は来なかった。彼女は昼になっても姿を見せず、おやと思って首を傾げた。


その日はひどい大雨だった。
湿った黒雲の中、目をつく雷が響いていた。

きっと雨だから来ないのだろう。来週、来るはずだ。それまでに歌を、もっと仕上げておこう)


「────来ない」


(あの子が来ない。名も知らぬ、正確な年齢さえわからない彼女。わかるのは少女であること、達観した子であったこと、それからあの、マラカイト・グリーンの瞳)


「来ない……」


(あの子が来ない。私の声を好きだと言ってくれた彼女が来ない。
女王様みたいに話す、大人びたあの子。ミルクティー色のワンピースがお気に入りだと笑っていたあの子)


「────、来ない」


(どこにいるのだろう。心配だ。

私のことを、嫌いになってしまっただろうか。それとも親に怒られて、ここには来られなくなってしまっただろうか。

いやそうか、そうだ。彼女はまだ少女だ。いくらこのあたりで音を生業にしているとはいえ、男と二人きりでは心配にもなるだろう。

そうだ、そうに決まっている。
この悪寒は、気のせいに決まっている)







「エリーゼなら、車に轢かれて死んでしまったよ。いい子だったのになぁ」








(ここに来る途中、彼女は車に轢かれたらしい。

雨の中、視界も悪く、車は滑って止まりきれなかった。彼女は、それで、それで)


「エリー、ゼ」


(彼女は、チョコレートと花を抱えていたらしい。とろけるほど甘い、高級なチョコレート。一粒ではなく、二粒。

添えられていた花は紫色のフリージア。花言葉、は、確か。


彼女の墓前は静かだった。
私の声を愛してくれた乙女は、儚く脆く死んでしまった。

死んだのだ。
死んでしまった。


彼女は、もう二度と)


「エリーゼ、すまなかった。帰っておいで。君に聞かせていない歌があるんだ。たくさん、練習したんだよ。きみのために、たくさん……」


(聞かせたい歌があるんだ。
言いたいことがあるんだ。

軽んじるような真似をしてすまなかったと、もし許してくれるなら、私と友人になってほしいと。

聴いてほしい歌が、あるんだよ)


「もう一度、呼んでおくれ、エリーゼ……」






(声楽家は、やがて捻じ曲がっていった。

少女に聞かせたかった歌は歪み果て、いつしか彼女たちの声を求めるように変わってしまった。

あんなに儚く壊れてしまうくらいなら、この手の中で朽ちることなく。


いっそ永遠に、私と共に)



『こんばんは。君はとても、素敵な声をしているね』



(────あの子にそっくりだ)
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部屋主さん (8o4ipuzm)2023/3/29 21:24 (No.54778)削除
(※R-15程度のショッキングな描写があります。)

【Missing Memory】

 ……私は。

 私は、夫が心底憎かった。
 リストラされてからと言うもの、彼は何をすることもなく家でだらけるだけ。元の関係に戻りたくなかったと言えば嘘にはなるけれど、もう戻れる見込みがないのは互いにわかっていた。
 限界を迎えた私は衝動的に彼の後頭部を酒瓶で殴りつけた。

 彼は、呆気なく死んだ。

 目こそ合ったけれど、それでも彼が抵抗することはなかった。
 酒で意識が朦朧としていた?
 殺すまでの時間が一瞬だった?
 私に殺されるのをわかっていた?
 どれにしても遅かった。もう取り返しなんて、つけられようもない。

 私は、血を流して倒れる夫を捨て、遠い地へと向かった。
 警察に捕まることが何より恐ろしかった以前に、早くあの家を、夫を忘れてしまいたかった。いっそ頭が記憶ごと千切れてしまえばいいのに──ホテルでそんなことを考え、その度に私を薄いカーテン越しの朝日が嘲笑った。

 “夫殺しの殺人鬼”──その肩書きを消すため、私はもう一人の人間を手にかけた。たまたま横を通りがかった女性の口を掴んでは、何度も頭を叩きつけて殺した。筋力もあったことからか時間こそかからなかったが、私はまた別の街へと向かった。

 消したい。消したい。消させろ。

 あるときは老婆を手にかけた。
 何も考えずに吞気にしているのが悪いんだ、と川へ突き落とした。

 あるときは幼児を手にかけた。
 母親を探し求めて鳴く声が、酷く癪に障った。

 あるときは中年の男を手にかけた。
 私を口説こうとしてきた嫌らしい目を抉りたくなって、やめろと叫ぶ声さえも耳障りになった。

 あるときは若いカップルを手にかけた。
 早く逃げろと叫んだ男から殺した。近くの路地裏に逃げ込んだ女も、後から鈍器で殴り殺した。

 気がついた頃には23人もの人間を殺し、私は“夫殺し”から“極悪な殺人犯”として成り下がった。
 別に、だからと言われて何も感じることはなかった。もう肩書きに拘りなんてなく、人々が次は我が身かと震えるその姿を横目に眺めただけだ。

 そしてまたあるとき、公園で酒を飲み、寝そべる男がいた。
 その男を見た瞬間、自分でさえ尋常でない程の殺意と破壊衝動が私の背を押し飛ばした。周りには誰もおらず、私は酒瓶を持ち、大きく振りかぶった──のだが。

「っ……!?」
「……おいおい、仮眠を取ろうとしてたってのによぉ。新手のナンパか何かか?最近の嬢ちゃんは積極的になったモンだなぁ?」

 ……腕で頭を守られ、殺し損ねた。
 顔も見られた。反応速度からして、逃げられる可能性だって高い。警察を呼ばれる前に、早く口封じとしてでも殺さなければ──!

「まぁまぁ、んな怖い顔すんなって。……ナンパだってなら、ちょっくら構えよ?なぁ」
「い゛ッ、ああああ……!?」

 立ち上がった男に一瞬で距離を詰められれば、芝生の上に押し倒される。夫以外の男にこんなことをされるのは久しぶりだが、相変わらず屈辱的以外の何物でも無い。まるで虫の標本のように酒瓶を持った私の左腕を刺しても尚、男は笑みを浮かべる。……虫唾が走る。

「おっと、“したがる”割に“される”のは嫌か?そりゃ失礼。生憎俺も、こうして嬢ちゃんみたいな奴を相手にするのは久しぶりでよ、勝手がわかんねぇんだ。」
「あ、なた……、」

 ──“貴方、慣れていますよね?”
 すぐにわかった。勝手がわからないと言いながら、ここまでの行為に一切躊躇いも手間取りもなかった。慣れてる上に、すぐに急所を突かないところから私よりタチの悪い男ということもわかる。……が、問い詰めようにも刺された腕が痛い。ナイフを刺されていない方の腕は男の片足で踏みつけられ、抵抗しようにもそれさえ許されはしない。

「さぁて、嬢ちゃんは敢えてすぐには殺さずにしておいてやりたいんだがなぁ……何にしてやろうか」
「……嫌ですよ、撲殺だけは。」
「安心しな。俺だって撲殺は嫌いだよ。……まぁ、殺し方の話じゃないんだがなぁ。」
「なら、何の──」
「“お楽しみ”ってヤツさ。……さぁ、もう嬢ちゃんは眠ってな。」

 次の質問を遮るかのように男が目を覆い隠したその時、ブツリと私の意識は途絶えた。

***

 そして、気がついた瞬間には手術台のようなものに拘束されている。……一体なぜ?いつから?それ以前に、ここは何処だ。

「へぇ、嬢ちゃんは“動けるヤツ”か?気分はどうだ。ここは何処で、何する施設だと思う?」
「……こっちか聞きたいですよ。なんでわざわざ手術台のようなものに?」
「なるほどなぁ。……嬢ちゃん、割としっかりしてんな?」

 “動けるヤツ”とは何の話?それ以前に、質問が変だ。見ればわかるはずなのに、なぜ勿体ぶるかのように?……否、あんな相手に常識的な思考があると考える方が無駄か。

「聞きたいことは沢山あります。なぜ私をここに連れてきたのかだってそうですが、腕の傷が塞がっていることも、なぜあれに反応できたかもです。」
「まぁまぁ、そう急かすなよ。俺が教えたい順で教えてやるよ」

 質問を捲し立てる私に、男は悠長に答えた。

「まず1つ。嬢ちゃんの攻撃に反応できたのは、単純明快。俺はあの時、完全に寝ちゃぁいなかった。俺自身も驚いたが、うたた寝ってヤツだ。嬢ちゃんのおかげで目は覚めたけどな。」

「次に1つ。嬢ちゃんをここにわざわざ連れてきたのは、俺の趣味ってヤツさ。……なぁに、警察には突き出さねぇさ。安心しな。」

「最後に1つ。嬢ちゃんの傷だが……実は、塞がってない。」
「……は?」

 ……塞がっていない?
 であればここは何だ。あの世?それとも病院?にしては周りに治療器具らしき物なんて何もない。

「そして……嬢ちゃんには、今から俺の趣味に付き合ってもらう。……ま、嬢ちゃんみてぇな奴なら察しはつくか?」

 男が取り出したのは……何だ?金槌?

「なぁ嬢ちゃん、『カリギュラ効果』って知ってるか?」

 男は、歪んだ笑みと共に私の頭上へ金槌を振り下ろした。

***

「……おーい、嬢ちゃ~ん? 今日、掃除してたらこの前の“アレ”見つけちまってよぉ。他の奴らで遊ぶのも飽きたんだ、折角だし今日は──……っと?」

「おーおー、派手に漏らしちまって……そりゃそうか。嬢ちゃんは、他の奴とは違ってハッキリ見えるもんなぁ。」

「……んー?もしかして、とうとう壊れちまったか?……そりゃあ残念だなぁ。嬢ちゃんみたいな根っからのイカれ野郎は、中々気に入ってたんだがけどなぁ?……。」

「……おいおい、マジで壊れたか?なら、本当にしょうがねぇ。」



「嬢ちゃんには、“仮のカラダ”をくれてやる。いつか、体を探しにでも俺のところに戻ってくるんだぞー?」





「……じゃなきゃ、俺が迎えに行くからな。」
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月見さん (8ocpj03u)2023/3/28 11:26 (No.54608)削除
【先生と途切れた約束】
・Davidと孤児院の先生のお話です
・フィクションです
・ところどころおかしい表現がありますが、どうか悪しからず


先生は不思議な人だった。

容姿端麗で、常にどこかに消えてしまいそうな儚い雰囲気を纏っていた。例えるなら森の妖精みたいだった。妖精のように大人と距離を取るということはなかったものの、あまり関係者以外の人と関わることはなかった。
そのため僕は幼いながらも、もったいないと思っていた。そしてある時、みんなの前で不躾な質問をしたことがあった。
『先生には好きな人はいないの?結婚はしないの?』
先生は僕の質問に少し驚いて、でもすぐに柔らかい笑みを浮かべて答えてくれた。
『結婚はしないよ。だって、私は他の誰よりもこの場所が好きだし、君たちが好きだからね』
情緒が幼かったこともあって、先生の答えは僕たちを喜ばせた。そうして「僕も好き!」「私も好き!」「あたしは大好き!!」とそこら中でラブコール合戦が始まって、先生をとても喜ばせたことがあったな。
話を戻すと先生は、僕たちを見捨てて、顔が良くて収入の良い男に嫁ぐことが容易にできたのにも関わらず、僕たちを愛してくれた。

また、先生は博学才穎でいろいろなことを知っていた。
物語を読み聞かせをしてくれる時は基本、本を一切見ずにしてくれた。先生の読み方は独特で眠気を誘われるのはもちろんのこと、さらにはまるで登場人物が生きて飛び出してきたかのように演じてくれた。
また、年上の子に分かりやすく勉強を教えていたことがあったし、近くの大学の生徒が先生に教えを請うていたこともあった。
特に記憶に残っているのは植物に詳しかったということだ。散歩に連れて行ってもらったときだった。僕は公園の池の側にぽつんと咲いた黄色い花をじっと見ていた。
『あれはスイセンだよ、デイビット。その花弁のラッパで春になったことをいち早く伝えてくれるんだ。』
突然、優しい声で先生が話しかけてきた。振り向くと先生は僕の目線に合わせるように屈んでいた。
『スイセン。……でも先生、僕にはスイセンのラッパの音が聞こえないよ』
恥ずかしながらこの時の僕には先生のように素敵な感性を持ち合わせていなかった。だから先生の言うことに違和感を感じて、首を傾げて聞いたものだ。
『ふふふ。聞こえないか……でも、デイビット。ほら』
少し残念そうに、でも笑って宥めるような声色でスイセンの近くの盛り上がった土を指差した。しばらく見ていると、突然土が盛り上がり、カエルが飛び出してきた。
『冬眠していたカエルさんが、ラッパの音を聞いて起きたみたい。……デイビット、今は聞こえないだろうけれど、大きくなったら、きっと聞こえるさ。』
この時の僕はカエルを羨ましく思った。スイセンの音を、僕が聞けなかった音を聞いたから。そして、僕は早く大きくなりたい思った。その夜、僕は夢を見た。不思議と今でもはっきりと覚えている。夢の中に先生はいなかったけれど、確かにスイセンのラッパの合唱を聞くことができた。起きてから何度も、何度も先生に言った覚えがある。思い返すと本当に恥ずかしいけれども、その時の先生の笑顔は今までのどの笑顔よりも優しかった。
こんなふうに先生は素敵な感性と自身の植物の知識とを絡めて僕に、この花はいつ咲くのか、花言葉は何か、この花の構造はこんな形をしているかこんなことをしている、といろいろ教えてくれた。

そんな不思議な先生に僕は憧れを抱いた。同時に夢を描いた。先生のように知的になりたい、自分の世界を深めたい、先生と物語を語り合いたい、と。先生はそんな僕の夢を誰よりも応援してくれた。
一度、決心すると後は簡単だった。人並み以上に本を読み、人並み以上に物事を覚えて、人並み以上に計算能力を高めた。4年後には、僕は名門の学園に編入することができた。

ーーーーーーーーーーーーー

「ねえ、デイビット。あなた、今日暇?暇なら一緒に帰らない?」
「ごめん、約束があるんだ。また今度」
デイビットは帰る準備を済ませると矢継ぎ早に教室を出た。
今日は彼にとって特別な日。いわゆる誕生日だった。
誕生日と言ったものの孤児であるデイビットは本当の生まれた日を知らない。
彼にとっての誕生日は孤児院で受け入れられた日であり、先生に名を与えられた日でもある。
クロッカス。先生だけが知る先生が僕にくれた名前。この日だけは先生は僕のことをデイビットではなくクロッカスと呼んでくれる。
しかし、今年はそれだけではなかった。先生は僕にだけ先生のみが知る特別な場所に連れて行ってくれるらしい。
僕はそれがなによりも嬉しかった。今日、先生は僕だけを見てくれるのだ。
待ち合わせは最寄りの駅で時刻は18:45。現在は18:20。駅までは歩いて30分。このままでは遅れてしまう。
連日の寒波で路面は凍結し、交通機関は渋滞を起こしている。もしバスを利用したなら歩いた場合よりも時間をかけてしまうだろう。
なら答えは一つだった。

「……すい、ません、遅くなりました」
僕はとにかく持てる力を全て使って駅まで走った。待ち合わせ場所に着いた時には息も絶え絶えで、露出した耳が冷たい空気に勢いよく触れていたため、とても痛かった。顔が猿みたいに真っ赤になっていたことだろう。
そんな僕に先生はすぐに気づいて駆け寄ってくれた。
「いいや、ほぼピッタリだ。謝ることはないよ」
先生はいつもの柔らかく、温かい笑顔を向けてくれた。そして僕の顔を見るなり、先生は自身が身につけていた耳当てを僕に貸してくれた。
「ありがとう、ございます」
息を整えて、時計を見る。現在は18:45、23秒。23秒も先生を待たしてしまった。
「…だけど、先生の時間を数秒でも取ってしまうのは___」
「ああ、うん、いいよ。君の口上を聞くのが一番の時間の無駄だしね。」
僕は申し訳なくなって、改めて自分の非を謝罪しようとしたが、先生が遮った。
そうして先生は、僕の右手を掴んで、電車のホームに引き連れて行った。


現在は20:50。辺りはもう真っ暗だ。
夕飯はわざわざ先生が僕のために弁当を拵えてくれていた。先生の料理はかなり久しぶりに食べる。相変わらず、先生が作った味だなと思った。とても美味しい。これが故郷の味というものなのだろう。

「どこに行くんですか?」
三度目の乗り換え時に僕はふと聞いてみた。
「着いてからのお楽しみさ。どうしても気になるなら当ててみるといい」
先生ははぐらかした。
その後、僕は思いつく場所をいろいろ挙げていった。どれも的外れのようで、先生は首を横に振りながら、だけど柔和な笑みを浮かべて楽しそうにしていた。

22:00になった。
町外れの駅に着くなり先生は僕に目隠しをつけさせた。痛くないように、でも取れないようにキュッと固定して。そして、先生は僕の両手を引いてどこかに連れて行く。
「さあ、もういいよ。布を解いて、上を見てごらん」
「わあ……」
先生が合図をして僕はようやく目隠しを外した。
そこはキャンプ地だった。周りは開けているものの、あたりには木々が乱雑に生えていた。想像とは180度違っていて何のロマンもなかった。しかし、先生に言われた通りに上を向くとそこには思わず息を呑んでしまう光景が広がっていた。
走って駅に着いた時に空を覆っていた雲は全て消え失せており、満点の星空を拝むことができた。それだけではない。緑から赤へ怪しげにゆらゆらと輝いているものもあった。オーロラだ。
本でしか見たことがない光景をこの目で今見ている。写真と現物は迫力が違い、あまりの凄さに思わず感嘆の息を漏らしてしまった。
「ハッピーバースデー。おめでとう、クロッカス」
「ありがとう…ございます、先生」
先生はしてやったりと言った意地悪な笑みを浮かべていた。そうして、先生だけが知る僕の名前をようやく呼んでくれた。
いろいろな温かい気持ちで心が満たされる。そのおかげか、冷たい空気にさらされた肌は温もりを帯びた気がした。あまりの温かさに限界を迎えたのか冷たい涙が目尻から逃げ出そうとしていた。
さらに、先生は丁寧に包装された箱を懐から差し出した。
「これは……」
先生は笑って開けるように促した。
指示の通り、僕は丁寧にその包装紙を取った。中から親指の先から小指の先ぐらいの長さの桐箱が出てきた。
先生の顔を見れば、うんと頷いてみせた。
そうして、開ける決心をして箱を開けた。中には側面に“David・Crocus”と僕の名前が刻まれたペンが入っていた。
「万年筆さ。いつかクロッカスが本当に作家になれた時に使ってくれ。……そして、いつか私への物語をそれで書いて、読み聞かせてくれ」
先生は内側のポケットから自身の万年筆を取り出して、おそろいさ、と口角を上げてみせた。
この時、僕はついに先生に認められたのだと思った。
そんなことを考えると、ついに目元のダムが決壊してポロポロと涙を落とした。
嬉しい。それだけだ。その感情だけが僕の心を支配した。
「約束、します!必ず、あなたに負けじとも劣らない世界を紡いで見せます!」
そう、答えた。涙を拭い、勢いよく。
僕はきっと諦めないだろう。先生の背中を追ってここまで気を抜かず、頑張ってきたのだ。いや、諦めてたまるものか。
しかし、まだ何か足りないと思った。
少し考えてハッとする。そして僕は先生に小指を突き出した。
「指切りをしましょう!」
「……ふふふ。クロッカス、君はいつまでも子供だね。いいとも、約束だ」
先生は僕の言葉に、鳩が豆鉄砲を食ったように呆気に取られたようだ。少し固まって、噴き出すように笑った。そうして、いつもの余裕を見せるような笑みを浮かべて僕の小指に自身の小指を絡めた。
こうして僕はようやく二度目の覚悟を決めた。
絶対に先生に追いついてみせる。そして、先生が僕だけの名前をくれたように、僕も先生へだけの物語を紡いでみせると。
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中野さん (8oavsym2)2023/3/26 23:31 (No.54464)削除
【Attention】
・最高に散文駄文でございます。ご容赦を。
・Eyes視点の街角のお話にございます。


《街角の機械人形》

黒い天鵞絨のような夜空に銀の月が浮かぶ。
人々は忙しない日常にこの美しさを目にも留めない。なんて嘆かわしいことでございましょう。
行き交う黒足は私のことを隠してくださいます。異質な金属音に気づく方など居りません。立ち止まっても、ぶつかってきては嫌悪の目を向けるだけ。私が夢魔だということなど解りはしないのです。

「今夜も素敵な夜でございますね。」

独り言を呟いても同意の意を示してくれる方は一人とておりませんでした。一人でもいらっしゃったら今夜はやめにしようと思っていましたのに。

人は不幸なものですね。
美しく綺麗に映るモノを忙しいから等と言って見逃してしまう。現実とは辛いモノです。出来ることならずっと夢を見ていたい、そう仰る方々を何人もこの瞳で、レンズで映して来ました。

人指指と親指で、額縁を作る。
これは人の人生を覗き見ることの出来る素敵なモノでございます。その方の歩んできた、暖かみに溢れた素敵な人生を垣間見ることが出来るのです。まぁそれは、その方からしてみれば辛くて放棄してしまいたいような茨の道かもしれませんが。

私が対象に選んだ方は孤独な方でした。
家族、というものに飢えていて、孤独を忘れる為に仕事に勤しんでいらっしゃる悲しい方。孤独の中にある妬みや嫉み、ふとした時の優しさに対する涙など。大変美しゅうございます。

『い"っ…あぁ"…⁉』

これだけが欠点なのでございます。
私が陶酔するように人生を眺めてしまうとその方は耐え難い頭痛や不快感に苛まれるようなのです。甘い夢には対価も必要ということなのでございましょうか。

このように苦しんでいらっしゃる方が居ても誰一人気に掛けない。なんて冷えたモノでしょう。この方をこんな冷えた街から暖かい夢の世界へ誘うのです。忙しない日常で孤独を忘れる必要もない、自分の好きな事の出来る夢の中へ。

「どうされましたか、苦しゅうございますか」

雑踏を掻き分け歩み寄り、彼の頬に手を滑らせます。私が能力を解いたのでもう苦痛は無いはずですが、ぐったりと力が抜けてしまわれました。

「もう大丈夫でございますよ。…存分に楽しんでくださいませ。」

いい夢を。
辛い現実に縛り付けられる必要など無いのです。私が解き放って差し上げましょう。

栄養を採っておられなかったのでしょうか、随分と軽い体躯を気遣いを装って抱えて私の住まいへ連れて行きました。私の住まい…と言いますか、夢の世界にいらっしゃる方々の住まいでございます。私はここで暮らしている訳ではございませんからね。

寧ろ私の身体は栄養を採る必要も睡眠をとる必要も無いのです。ですから住まいを定める必要もありません。しかし人間の真似事をするのはとても楽しゅうございます。入浴…は無理がありますが、その他は真似て楽しんでおります。

…さて。アンティーク調の大きなベッドへと彼を横たえます。ベッドが沢山並び、人が横たわる光景は異質かもしれませんが、私はここが大好きなのでございます。美しい夢の世界で存分に人生を謳歌していらっしゃる方々が沢山いらっしゃるのです。此処は。
思わずきゅい、とピントを合わせシャッターを切ってしまいます。

「大変美しゅうございます。どうぞ、甘い夢をお楽しみくださいませ。」

聞こえるはずもありませんが、スカートの裾を摘まんで、お辞儀を致します。慇懃無礼、なんて言われますが、礼儀を重んじているだけでございます。

__午前零時。月も一層輝いて参りましたね。
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やつさん (8o5je0jy)2023/3/26 22:17 (No.54456)削除
※残酷な描写がある場合があります









〘辻家代々の太刀〙


「ここから一歩も出させはしない…仲間の仇だ!」

鯉口を切り 太刀を鞘から引き抜く 白銀色の薄く刃紋を映す刀身が姿を現し 柄を両手で持ち 構える 辺りには共に戦っていた仲間の骸と形見とも言える配給品の武器が散らばる 仲間と自身の血で生まれた血の海で 己の敵を見据える 戦で沸き立つ脳裏に霞む 古き記憶 経験が走馬灯のように解かれてゆく

__________________

「隼人 お前は辻家の跡取り さすればこそ代々受け継がれる物を教えねばならん よいな?」

「はい、おじいさま」

19歳 自分は祖父に呼び出され 家の縁側を2人で歩き 道場の方へ歩く 山の中にある屋敷を 涼しい風が通り抜けてゆく

「隼人 時にお前は辻家の始まりはいつ頃かは知っているか?」

「はい、確か鎌倉時代 元寇を退けた褒美で武士になった御先祖様が居られて それが始まりと」

「そうだ、鎌倉時代から南北朝 戦国時代に激動の昭和を耐え忍んだのが我々一族」

道場の床の間に ひとつの刀掛けが置いている
鞘に一筋の刀傷があり 家紋の細工が施された太刀が乗せられていた

「我が一族の家宝 御先祖様を救ってきた太刀よ」

祖父が刀掛けから 太刀を持ち上げ隼人へ歩み寄る

「言い伝えによると 賊に襲われた御先祖様を この太刀が独りでに動き 鞘で賊の刀を受け止めたそうだ それがこの傷と言われている」
「嘘か誠か 鬼を斬り捨てたともな」

「そのような刀のこと…どうして今教えてくださったのでしょうか?」

自分はそう祖父に問う 祖父は表情を固くして口を開く

「そうだな…今でないといけないと儂が感じたからというのもあるが…お主も19 良い歳だ 家督を継ぐ為に 知っておくべきと思った迄」

なにか誤魔化すように そう言葉を絞り出す祖父を見て 自分は追求するのは野暮と感じて その話に首を縦に振る

「当主は 刀を持って…先祖に対し 自身の信じる誉を誓わなければならん」

祖父は鞘を掴んで 刀を自分の前へ持ってくる

「受け取れ」

「はい、おじいさま」

刀を受け取り 暫く立ち尽くす 何より驚いたのは その重さであった

「これが、刀の重さ」

「戦場で実際に人を斬り捨てたとされている 人の命を吸った刀だ 隼人 覚えておく事だ この重さが人の生死を分けられる力だということを」

「肝に銘じます」

「それなら良い…さ、抜いてみよ」

鞘と柄を掴んで 刀を引き抜く 白銀色の刃を夢見心地に自分は見つめている

「その刀は先祖代々の物 お前を見守り お前を守る その刀お前に預ける 大事にすることだぞ」

「はい、おじいさま……!」
___________________

走馬灯のように駆け巡った記憶を通り抜け現世に意識が戻っていく

血吹雪が舞う 敵と見すえた夢魔の身体を袈裟斬りにし 血の気が引き 血の海に沈む仲間の仇を見据える

刀を片腕で頭の上から下に振り下ろし 刃に付いた血と脂を振り落とす 血振いをしてから 肘で刀を挟み込んで刀を拭きあげて 鞘に刀を納める

「…皆 先に極楽で待っててくれ」

「…したためた遺書が無駄になったか」

そう言いつつ 作戦を終了したという連絡をしに 無線機を掴み ボタンを押した
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さん (8o6qkq38)2023/3/25 10:17 (No.54209)削除
【Ladies and Gentlemen】
・Jackの日々の活動内容など 
・途中で能力を使用する描写があります!直接的に能力の使用を宣言した訳ではないので探してみてください。
・文章力が無いので、変な描写があるかもしれませんが、大目に見てもらえると……

***
──ビックベンの鐘が鳴った。それは1時を知らせていた。

星が燦々と輝き、満月が地上を照らす。寝静まった夜のイギリスの街に"彼"は居た。
コツコツと足音を鳴らしながら優雅に歩くその男は、たった今人間を一人、夢の世界に誘った後だった。

──ビックベンの鐘が鳴った。それは0時を知らせていた。

男1《そんでさぁ、あいつは酔ったまま、家に帰ったもんだから、かみさんにこってりしぼられたってよw》
男2《うへぇ、あいつんちのかみさんは美人だけど、怖えからなぁ…。あいつも良く結婚出来たもんだ。》
男1《俺はこっちだからな、またな〜》
男2《おうよ。また明日〜》
(二人の他愛のない、日々の会話、それがお互い最後のの会話になるとは思ってもいなかったであろう。正確には、記憶が消えるだけだから、最初からそんな奴はいなかったと処理されるのだろうが…)(Jackは男1に声をかけた)
「あの、すみません。とある場所までの道を伺いたく…」
《何だ?なるべく手短に頼むよ。》
「はい、それは……貴方の死に場所ですよ…」(記憶から消されるだけであって、死にはしないが、忘れられれば死んだも同然だ。)
《は?あんた何言ってんだ?俺の死に場所?ちょっとあんた大丈夫かい?》
「えぇ、私は真剣ですとも。」
《すまない、俺じゃ君の力になれないようだ。何せ俺はまだ死ぬ気は無いのでね。》(男は早急にその場を立ち去ろうとしたが、Jackは去り際に一言放った)
「ロンドンは霧が多いですからね。帰路はお気をつけを。」
(恐らく立ち去る男の耳には届いているだろう。焦燥感からか、男の歩調も心なしか、速まっていく)
「残念…逃してしまいましたね…」
(立ち去る男に一言聞こえたこの声が男を安心させた。)
《何だったんだ。あいつは…》
「私ですか?」
(男は心底驚いた。振り切ったはずの男が自分の家の近くの路地で現れたのである。厳密に言うと幻覚が解けただけで、最初の会話した路地から一歩も動いてないが…)
「私はJack。貴方を夢の世界にご招待。」
《夢の世界?やめろ、俺に近づくな!》(Jackは止まらない)
「良い夢を…」
(……今日も一人、夢の世界の住人となった。)

──ビックベンの鐘が鳴った。それは1時を知らせていた。

「夜は…まだまだこれからです。」
(男は霧の中に消え、夜の闇に身を投じた。高笑いが響いていた。)

男の命の蝋燭は、別の棚に運ばれた。人々同じように並ぶことはない。命の炎は消えないが、その炎は、闇の中にポツンと灯るだけ。

空が夢に覆われて、月を隠し、太陽を隠す。夜明けの来ない星空に、男は何を望んだか。終わることのない夢の中、星の数の人々は、何を思って眠るのか。

今日もこの世界は、日が昇る。
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部屋主さん (8o4ipuzm)2023/3/24 22:34 (No.54182)削除
【!!注意!!】
・あくまでifストーリーです。
・フランスの治安や秩序が最悪です。
・やっぱり胸糞

***

《胴枯れ聖女に花束を》

 ──“支部長の座を降りて貰う。”

 国のため 私のため
 そう言い訳づけられた命令一つで、私は彼らを護るための盾を失った。

 元からわかっていた。世間から見て、私の行いがどれ程に恐ろしく映るかなんてことは。
 病にかかり蝕まれていく葉のような髪色、今にも枯れて朽ちかけてしまいそうな声、『悪しき存在』に手を貸す奇怪な言動……それら全てが、彼らからしてしまえば『魔女』そのものであったのだろう。不安は根を張り、やがては人々の心を蝕み、疑いようのない事実という日の光さえも覆い隠し、腐らせていく。
 不安が有頂天に達した群衆達の行動は日に日に過激さを増していき、聖域さえも灰燼に帰さんと燃え上がった。無論、火の手は私にも迫っていた。……否、始めから小さく燃えていたのだろうか。
 燃え盛る炎は、私の全てを焼き滅ぼしていった。ようやく得られた信頼を、仲間を、何もかも。

 そして──私が愛した『聖域』さえも。

 燃え盛る屋敷を見た私は、その場に立ち尽くし、唖然と絶望の雨に打たれる事しか出来なかった。例え中にいた彼らが全員逃げられ、今も密かに暮らしていたとしても、あの場所は穢れた国内の中にある数少ない『神の領域』であったのに。

 彼らが本物の神であれば、群衆は彼らへの畏敬のもと、このような惨劇を起こすことはなかったのだろうか?
 彼らが本物の神であれば、この聖域は焼き滅ぼされることなく永劫に現存していたのだろうか?

 嗚呼、嗚呼……何故、誰も目を向けることをしなかったのだろうか。
 彼らはもっと知るべきだったのに。何故こんなにも草花が狂おしいと思えるのか。誰がこの世界の平穏と安寧を保ってきたのか。それらに目を向けることなく、自分にとって慣れ親しんだ都合の良い虚妄に惑わされた先が、こんなものだなんて。

 私を安らかに苦悶の死へと導くはずであった百合の香りも、気高く朝露の真珠で着飾る薔薇の煌めきも、今やもう何処にもない。色褪せ、灰の中へと埋もれていく様を、何も知ろうともしない盲目の愚者共如きに見せつけられるのは、こうも惨めなものなのか?

「……神よ。どうか、私にせめてもの慰めを与えておくれ」

 鎖鎌の冷たい刃が、胴枯れた首に宛がう。……嗚呼、もし私がこの手を引けば、私の首はさながら枯れ木のように折れてしまうのだろうな。
 草花は、自然は、彼らは、常に高潔だった。彼らもまた同じだ。誰の助けを乞うこともなく、それでもただ強かに咲き続けた姿を私は誰よりも知っている。
 だからこそ、人間が如何に脆く、醜いのかも知っている。それもまた美しさだと人は語っていたが、このような惨状を目の前に、遂にその希望は打ち砕かれた。

 結局……始めから、私を信じていた人間は手に握る程も居なかった。



 鎌を持つ手を引き、倒木していく様が見えた。その木は実に脆く、醜く、ひたすらに愚かであった。
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さん (8o6i62r3)2023/3/24 21:47 (No.54177)削除
『Happy anniversary』



グリルしたチキンにオーブンから取り出された出来たばかりのラザニアやサワーオニオンディップ等が並べられたダイニングテーブル。それらを美味しくいただいた後にお出ましした2つの火を灯されたバースデーケーキ。
今まで財力を持った人々が己の自己顕示欲を示す豪華絢爛なパーティーばかりに招かれていた僕にとっては、この光景ささやかなものではあるがそれでも1つの家庭にしては充分な程のものだと納得しているし、寧ろ此方の方が好ましいと感じている。
だって何よりも幸福に満ちている。1つの場所に集って同じ物を食する。人と過去を語り合う。人と場所が変えるだけでこうも違って来るのかと少し驚いているくらいに。
食事を拝借する中で見た彼の横顔はとても幸せそうだった。多分、今まで見た中で一番の笑顔かもしれない。今まで長い間人と関わって生きて色々な経験をしたと自負していたがこれ程真近で観測する事が出来るのはもしかしたら初めてと思えるぐらいの程に。
それもそうか。だって今日はあの子の誕生日。生まれてくれた事を喜び、生きてくれた事を嬉しく思い、これからの未来が良い物であれと願う日。そんな人生でも数える程しかない出来事に招かれた事を、それぐらい親交を深められた事を僕は光栄に思っている。うん、今日という日を忘れないようにしないとね。




___だからこそ、興味が湧いてしまった。社会で賞賛されるような理想の家族。人が追い求める理想の幸福。その家族(ピース)が欠けたら、一体どうなるのかを。
最初から絵画や彫刻といった芸術品が好きだった。僕には到底真似できない手法で、魂を燃料にして、己の信念をもって生み出した傑作は何度見ていても僕を飽きさせる事は無い。
だけどその一方で、一度完成された作品が崩れて欲しいと願う自分がいた。いや、正直言ってそう願っていた。完成された物が壊れるとどうなるのか。綺麗な物は崩れ落ちる瞬間まで綺麗なのか。
それと同じ想い。その幸福を失って欲しく無いと思うよりも、壊したいと望んだ。ただそれだけの事。






***







「ごめんね、起きてる?」
あの子に渡しそびれた物があるからもう一度会いたいと伝えた所、これから眠る所なのだと少し難色を示されたが最終的には了承してくれた。
「えーと、パパのおともだち…?」
先程言われた通り眠そうな顔で目を擦りながら恐る恐る此方に近づくも、家族相手では無いからか何処か不安そうに見える。
家族の、友人たる彼の幸福を壊すと決めた時。その対象は妻か娘の何方かか、あるいは両方にしようと多少なりとも考えた。それでも結局の所、招待状はこの子(娘)だけに贈ると決めた。
「そうだよ。君に僕からもう1つ渡す物があったのを忘れていた。」
「わたしに?」
「うん。」
キョトンとした顔をしながら無垢な少女は、腕に抱えていた兎の縫いぐるみと僕を交互に見た。
「このこのほかに、わたしにくれるの?」
「その通り。だからほんのちょっとだけ、目を閉じてくれないかな?」
「う、うん!」
少し不安そうだった顔が一変してわくわくとした様子で目を瞑るだけで無く、更に手で目を覆う仕草を微笑ましく思う。そうそう、人生は誰でも一度きりだ。何事も楽しむ余裕を持っていないとね。
「___では、良い夢を。」








***







「今日は招待してくれてありがとう。」
「ああ。”忘れ物”はもうないか?」
「うん、大丈夫。」
夢の乗客は世界から忘れ去られる。例えそれが家族であろうと、今この隣にいた者であったとしても、無慈悲に平等に。現にこの言葉が先程の言動と矛盾していることに不信を抱く素振りすら無い。
「今日は来れて良かったよ。君達”2人”の家に招かれるのは久しぶりだったから、ちょっと緊張したな」
「あら、そんな事を言って。そういうようには見えなかったけれど?」
「いや?仲の良い君達の邪魔にならないか心配だったよ」
「そのような事は無いさ。今日も僕達のために空けてくれたんだろう?」
そういえば今日は珍しく仕事が入っていなかったからこそ呼んでくれたのだっけ。
「相変わらず仕事で忙しそうだな。」
「確かにね。来週にはイギリスで開催されるオークションに呼ばれていて、その為に向こうに行かなくてはいけないから。…また君に会えるのはしばらく先になると思うよ」
「そうか。ならまた会う時に話を聞かせてくれないか」
「展覧会や宝石の話、とても面白かったの。また此処に来て欲しいわ」
「喜んで。その時は素晴らしい料理をお願いするよ。」
…言葉にしながらこの口約束は守れそうにないなと思うと、少しだけ申し訳ないと思う。彼女の手料理も美味しかったし、彼と友人でいられた時間も良いものだった。少しの間ではあったがその輪の中に入れたのは僥倖だった。僕にとっては、それだけで十分過ぎるものなのだ。
「じゃあ、僕はこれで失礼するよ。」
「ああ。」
最後にもう一度だけ彼らを見る。これから会えなくなる上に人の顔を覚えるのが苦手な僕はその姿をしっかりと覚えていないと次会う時の感動が味わえない。
「また、会える日を楽しみにしているよ。」
本心から。本当にそう思っているんだよ。






***






「9つの命を持った猫でさえ、好奇心でそれを失うか。」
あの日以降、彼らには直接出会ってはいないがその動向は逐一観察していた。
空虚を抱いた。娘がいたのだと気付いた。何か手はないかと模索した。喪った者を取り戻したいと願った。神に祈った。2人で手を取り合って生きようとした。それでも彼女は喪失感に耐えられずに身を投げた。死の淵から戻った対価として彼女は記憶を失った。彼だけが取り残された。彼一人が残されてしまった。深い孤独に苛まれた。それでも、彼は生きると決めた。
なるほど、そう言えば人という者は僕が思ったよりも強靭な時もあれば脆弱な時もある存在であった。彼女は脆弱であったからこそ死を望み、彼は強靭であったからこそ生にしがみついた。
「大丈夫、君は愛されているよ。」
それこそ命をなげうつ程の愛。それぐらいの物を与えられていたという事実を少し羨ましく思ってしまう。
今回は得るものはあったが、その代償に僕は友人を喪った。大丈夫、でも別にそれは初めてではないからそれぐらいの事で動揺はしない。
ただ少し気になる点があるとしたら彼が獏として活動を始めた事。つまり彼は夢魔の存在を知ったという事だ。もしかしたら、僕の正体に気付いてしまったのかもしれない。夢魔として認知されてしまったら、もう友人として見做してくれないか。その事が残念だと思う反面、獏として彼自身が会いに来てくれるかもしれないという可能性を思うと少し嬉しくなる。
互いに積もる話もあると思うけれど、それはその時になったら考えれば良いだろう。今はただ再会を果たせることを。それを願っているよ。
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部屋主さん (8o4ipuzm)2023/4/2 00:23 (No.55250)削除
ロウェラ 容姿画像
(ななメーカー 様より)
エイプリルフール企画「虚妄の夢」のキャラ兼生前(?)の姿となります
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白烏さん (8o9grpe8)2023/3/28 20:08 (No.54678)削除
ウヴリの全体像をささっと
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白烏さん (8o9grpe8)2023/3/27 02:17 (No.54469)削除
クソどうでもいい落書き
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